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元アイドル・グラドル出身キャバ嬢たちの明暗「SNSに強い子はキャバの方が稼げる可能性も」

「元グラドルだったからダメだった」

女性が花をもって上を向いている姿 寧々さんとは反対に、グラドルを辞めてキャバ嬢になったがうまくいかなかったというのはミドさん(28歳・仮名)だ。 「私はもうグラビアでどうにもこうにもならないだろうと思って。てっとり早くお金が欲しくて水商売を始めました」  ミドさんが働くキャバクラも高級店だが、給料は「30万くらいなんです」とうつむく。 「時給は高い店なんですが、ぜんぜん指名がとれなくて。私の場合は最初は“元グラドル”という肩書で新規のお客さんのウケもよかったし、指名もそこそこ取れていたんですが……」  在籍したての頃は順調に売上をのばしていたというが、寧々さんとは逆で「元グラドルだったからダメだった」という。  一体、どういうことだろうか?

客を“ファン扱い”して失敗

「お客さんを“ファン扱い”しすぎちゃったんです。グラドルのときって、いっしょにお酒を飲んだり2人でご飯に行ったりすることがなかったから『私と2人でいれるってすごいラッキーなんだよ』みたいな態度をしてしまって。  お客さんからしたら“元グラドル”という肩書に少し興味をもっただけであって、別にファンじゃないから。それなら、変にお高くとまってる人より、もっとほかのキャバ嬢を指名しますよね」  いま現在の自身の客は、ほぼ元ファンがしめているそうだ。 「ぜんぜん稼げなくて、いわゆる元ファンの太客にSNSからダイレクトメールで営業しました。みんなはじめは嬉々として通ってくれましたが、やっぱりキャバクラは高いし、あくまで“グラドルの私”が好きだったから……通い続けてもらうのは難しいです」  源氏名ではなくグラドル時代の名前をオープンにして集客に活かす方法や、グラドルとして活動を再開し、兼業キャバ嬢として働くことも検討したというが、いまいち前向きになれないという。
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アイドルやグラドルの兼業キャバ嬢は意外と多い
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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