期待の若手が続々登場!HKT48の新たな挑戦が始まる
博多を拠点に活動するアイドルグループ・HKT48が結成11周年の記念ライブ「HKT48 11th anniversary LIVE2022」を11月28日、福岡サンパレスホテル&ホールで開催した。今年、HKT48は10名以上のメンバーが卒業、さらには絶対的エースの矢吹奈子や最後の一期生となる本村碧唯が卒業発表するなど、大きな節目を迎えている。本公演のテーマは「継承」。オープニングから『Generation Change』『鏡の中のジャンヌ・ダルク』など、新たな時代に向かう力強い歌詞が特徴の楽曲でライブは幕を開けた。
先輩から後輩へと“称号”を継承するコーナーでは、「ダンスの継承」が本村碧唯(1期)から地頭江音々(4期)、竹本くるみ(5期)へ。「ソングの継承」では秋吉優花(2期)から豊永阿紀(4期)、市村愛里(5期)へなど、期待の若手が登場。また、今村麻莉愛(ドラフト2期)から「シアターの継承」をされたのは、6期生の江口心々華。今年4月に加入してからグループ史上最速で劇場デビューするほどの確かなパフォーマンス力で会場を盛り上げた。
そして、ファンの注目を最も浴びたのが、「0(センター)の継承」。矢吹奈子が「12秒」をワンフレーズ披露したあとに、6期生の最上奈那華が登場した。彼女は研究生ながら、今年HKT48が出場した世界最大のアイドルフェス「TIF」でセンターに抜擢された期待の新星。とはいえ、最初に継承の内容を伝えられたときは、「0(ゼロ)ポジション=センター」だとすぐにわからなかったとか。しかし、矢吹とともにステージに立ったあとには、「自分がセンターを任されたとき、相応しい人になれるように先輩からたくさん吸収して努力していきたいと思いました!」と、力強くコメントした。
そのほかには、年内で卒業する宮崎想乃、外薗葉月、坂口理子、下野由貴がそれぞれセンターを務めて楽曲を披露。卒業後にソロアーティスト転向にする外薗は、高橋みなみの初センター曲「唇にBe My Baby」をパフォーマンス。そして、HKT48劇場で最多出演1094回を誇る下野は、手拍子を受けながら「シアターの女神」でファンを魅了していた。下野は、「1期生として活動してきたけど、1期生だけじゃここまでのグループになっていなかったと思う。これからも1人1人がHKT48に入ってよかったと思えるようなコンサートを作ってほしいです。次は客席から見せるのを楽しみにしてます!」と、後輩にも感謝とエールを届けた。
来年2月から、再編成された「新チームH」と「新チームK4」の始動も発表。チームHのキャプテンを務める豊永阿紀は、「先輩たちが11年間、走り続けてくださったからこれだけ幅広い世代のメンバーが一緒に活動できていることはグループの大きな財産だと思います。ここから先はまだ誰も見たことのないHKT48になるんだなと思うと、正直不安だなと思うこともあります。尊敬する先輩方からもらえた言葉を信じて、それを大切にしながら、1つ1つ進化していけるHKT48で居続けたい。だから、ファンの皆様もここで一区切りとは思わず、応援のほどよろしくお願いします!」と頭を下げると、盛大な拍手に包まれた。
最後のWアンコールでは、5期生の石橋颯をセンターに若手メンバー16人で最新曲「ビーサンはなぜなくなるのか?」を披露。会場のスクリーンに映し出された頼もしい新世代を笑顔で見守る先輩たちが印象的だった。
変わることを恐れない。12年目に突入するHKT48の新たな挑戦は始まったばかりだ。
取材・文/吉岡 俊 写真提供/ Mercury
HKT48の0を託されたのは
12年目は新チームで進化を続ける
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