更新日:2024年05月31日 15:07
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パチンコをヤメたオッサンたちの主張。萌え系無理、複雑すぎる、出玉が少ない――2022年トップ10

萌え系の台が恥ずかしくて打てない

昨今ではアニメとタイアップした台が増え、純粋にパチンコを楽しみたいオッサン世代としては、遊技するのが恥ずかしくなる台もある

 都内在住の松本智之さん(仮名・46歳)は、パチンコをヤメたのは今から3年ほど前だという。松本さんのパチンコ歴は浪人時代にさかのぼり、大学時代は「クランキーコンドルのリプレイハズシがバイトだった」と語るほどのめり込んでいた過去がある。何がきっかけでパチンコをヤメたのだろうか。 「連チャン規制されたり、出玉が〜ってのもあるけど、一番の理由は萌え系の台ばっかで恥ずかしくて打てなくなった。萌え系が好きな人にはたまんないのかもしんないけど、私はちょっと敬遠してしまう。『おしおきピラミッ伝』とか、ゲーム性で好きで打ち込んだ台もあったんだけど、どうしても抵抗感が拭えなくて、萌え系の台を避けるようになっちゃった」  とは言え、いくら萌え系の台が苦手だからといえ、萌え系以外の台も多数あるワケだが……。 「確かに萌え系じゃない台も多いけど、それ以上に抵抗があったのは萌え系キャラを前面に推し出したポップが店内だけじゃなくて、店の外にもデカデカとね……。やっぱ我々の世代は、どちらかというとギラギラのネオンの方が馴染みがある。20代とかならいいけど、40オーバーのオッサンにとってはなかなかにツラい(苦笑)」

エロ系スロットに血眼だったオッサンを思い出し引退を決意

 そんな松本さんがパチンコ引退を決定づける出来事が起きた。 「昔、美麗っていうスロットがあって、AV女優とコラボっていうとんでもない台があったの。BIG中はストップボタンを押すタイミングでパネルを壊すミニゲームがあって、パネル壊すとセクシーショットが見られるワケ。で、そのタイミングに合わせてバシバシ押してたんだけど、たまに猛烈な勢いでさ、本気でミニゲームやってるオッサンとかいて、ちょっとなぁ〜って思ってた。でも、あれから10年以上たってシンデレラブレイドでおしりペンペンタイムで気合入れて叩いてるオレって、美麗のオッサンだったんだよなぁって」  では、萌え系の台が今よりも減って、ポップも大人しくなったら松本さんはパチンコ復活するのかと問うと……。 「打つかもしれないなぁ。結局、パチンコ屋って居心地がよかったから行ってたと思うんだよね。結局、萌え系が多い場所っていうのは、オレにとっては居心地がよくないわけ。とは言え、今のパチンコの姿って客から求められているからこのスタイルになったわけじゃない。ってことは、オレみたいなのは少数派なわけで、少数派に合わせなくてもいいとも思う」  オッサンにとって、確かに萌え系はツラいのかもしれない。
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グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

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