仕事

元セクシー女優が「フリーランス転向後の雑な扱い」を暴露。報酬未払いのケースも

罪のなすりつけ合い勃発か?社会の闇を見た気分

たかなし亜妖さん

フリーランスは特に、自分のお金を自分で守らなくてはいけない…

 納品物が勝手に掲載され、ギャラは未払いで対応も悪い。最悪の3コンボを決められた私は「一体どうなっているんですか」と強めの口調で問いただした。電話口の女性は完全に慌てている。  担当者に代わるとのことだったが、延々と電話口からは同じBGMが流れ続けており、保留ボタンが解除される気配がない。  10分近く待っただろうか。ようやく編集長と名乗る男性が出て、許可なく掲載した件についてのお詫びや報酬の振込手続きの話を進めた。  ただその男性の言うこともだいぶ怪し気で、文末におまけをたくさんつける系女子社員が社内の確認を取らず、勝手に記事を入稿したとのこと。ウェブ媒体は編集長の最終ジャッジが下されてから入稿、そして公開の流れが一般的だ。勝手な行動をしたのは少し考えにくい。チームメンバーの目もあるだろうし、私の指摘が入るまで誰も気づかず野放し状態だなんて……。完全なる無法地帯ではないか。社内の在り方そのものに疑問を抱いてしまう。  もしかすると保留ボタンが押された10分間の間、罪のなすりつけ合いか、もしくは口裏を合わせる緊急ミーティングが行われていたのかもしれない。報酬は無事に手に入れたが、振込み日が来るまでは気が気でなかった。弁護士沙汰を避けられたことにホッと胸を撫で下ろし、今後は妥協しすぎず、クライアントを見る目を養わねばならないと深く反省した出来事だ。

大事なお金は自分で守るべき

 未払いから逃れたが、あくまで運が良かっただけの話。逃げられていた可能性も十分に考えられるし、仮に電話を掛けても確実に回収できたとは限らない。  フリーランスである以上、悪質なクライアントに引っかからないためには細心の注意を払わねばならない。相手とのやり取りをした際、少しでも心に引っかかる要素がある時は大抵その後に“何か”が起きるので、潔く取引をやめるくらいの勇気は必要だろう。  どうしてもヘマをしたくないのなら、クラウドソーシングを利用すれば、未払いが発生する確率を大幅に下げられる。ただし仲介手数料が高いことや、一件あたりの報酬金額が低いデメリットがあるため、これもまた悩ましい点なのだが……。  働いて報酬を貰うのは当然のこと。駆け出しでも、ベテランでも、いつだって大事なお金を守れるようにしたいものだ。 文/たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya
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