更新日:2024年02月14日 14:49
仕事

入社3か月で辞めた新入社員の挫折。研修では“期待の星”が、実務で「心が折れた」ワケ

パワハラを理由に1か月未満で退職

退職願を書く そして、研修が終了。新入社員の配属先が決まり、Bは優秀な社員が集まる営業所に配属された。Bは、「僕、配属後も研修内容をしっかり活かして頑張ります」と張り切っていたという。  その後のBが気になった山田さんは、人事の先輩に聞いてみることにした。すると、衝撃の事実が明らかになった。 「『そう言えば、Bは辞めたよ』と言われました。まだ配属されて1か月も経っていません。どうやら、パワハラを受けたという理由で、会社と随分揉めたそうです」

話し合いの場には姉が参加、その後は弁護士対応に発展

 Bは、上司からの会議資料の訂正指示を受けた際、言い方が“パワハラ”だと受け取ったようだ。話し合いの場にはBの姉も参加し、その後は弁護士対応に発展したという。  しかし事実を整理した結果、訴えることはなくなったという。 「結局、上司に非はないということで、自己都合での退職で決着がついたようです。あまりに早い退職に驚きましたが、Cさんや同期たちは事情を察していました。『彼はそういう感じになるかなって思っていました』という反応だったんです。積極的でリーダーシップがあるなど、よいところもあったけど、少し極端な言動……暴走気味な部分もあったとかで」  研修時の印象や評価は、あくまで研修時のもの。採用する企業側と新入社員、どちらにとっても実務に出てみなければ、本当の相性はわからないのかもしれない。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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