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若手会社員が“出世の代償”に払ったサラリーマン地獄「休日返上で営業所長の私用の手伝いに…」

今では「休日に接触することは絶対にしない」

 陰で「所長の召使い」と呼ばれるようにもなったという。 「立場的に、先輩社員を注意せざるを得ない場面があったんです。その後しばらくして、本社の人事に呼び出されました。何かと思ったら、してもいないパワハラで通報されていたんです。人事からしつこく事情聴取されて大変でしたよ」  それでも、先輩社員たちのことを所長に相談したりはできなかった。 「関係が余計にこじれることになると思ったからです。先輩社員たちが、散々自分の悪評をばら撒いたので、居心地の良かった営業所は激変して、事務の女性社員でさえ敵な状態でした。精神的に疲弊して、毎日飲まないとやってられず、アル中一歩手前ぐらいまでいきました。本部にこっそり出した転勤願いが受理されるまでの1年間は、平日も休日もツラくて、本当に地獄でした」  安藤さんはその後、上司とも部下とも、休日に接触することは絶対にしないようにしているという。 <TEXT/和泉太郎>
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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