i☆Ris、心待ちにした声出しライブに「正直、泣いちゃいました」
ステージ上、客席ともに、約3年分の溜まりに溜まったエネルギーが爆発したかのライブだった――。
4月22日に開催された、声優とアイドルのハイブリッドユニット・i☆Risの全国ツアー「i☆Ris 8th Live Tour 2023~わっしょい!!!!!~」初日。約3年ぶりとなる、声出し解禁後初となるライブのチケットはソールドアウト。
会場に集まった観客たちは、開演前のメンバーによる“影ナレ”の時点でボルテージが高まっていた。発声練習の「わっしょ〜い!!」という掛け声の音量がすでにMAX。幕が上がる前から、OP SEとして和太鼓の音が鳴り響き、客席からの大きな歓声が上がっていた。
この和太鼓の音から、ツアー開始前より告知されていた、神曲連発の音楽プロデューサー・前山田健一(ヒャダイン)による新曲『あっぱれ!馬鹿騒ぎ』での幕開けだろうというファンたちの期待に応え、ツアータイトルと和風な曲調に合わせた和装風衣装に身を包んだメンバー5人が登場。冒頭からテンションMAXでパフォーマンスを繰り広げた。
曲の合間には客席から「わっしょい!!」という合いの手が入り、会場の一体感が増していく。2曲目の『幻想曲WONDERLAND』の冒頭でも、客席からイントロのコール大合唱が炸裂。
3曲目が終わったところのMCでは、リーダーの山北早紀が「久しぶりに声を出しすぎてみなさん酸欠になっているんじゃないか」と心配するほど、冒頭から大音量のコールが繰り広げられていた。
そして、それぞれのメンバーたちが「どれだけこの日を待ち望んでいたか……」という気持ちをあらわにしたほか、若井友希は「『ワンダー(幻想曲WONDERLAND)』で泣きそうになったよ」とのこと。ファンだけでなく、メンバーたちもこの一体感を心待ちにしていたのだ。
「盛り上がる曲をたくさん持ってきたので、最強の声出しライブにしよう!」(山北)という煽りに応え、タオルや扇子を振り回したり、曲中のコールアンドレスポンスを繰り広げたりと、全曲にわたってライブは大盛りあがり。
「コアなファン向けのセトリだよね」(山北)「懐かしい曲が多いね」(芹澤)という、レアな楽曲を披露したと思えば、5人体制になってからの“大人i☆Ris”楽曲や、絶対に盛り上がる大定番曲まで、バリエーション豊かなセットリストだった。
大きなみどころのひとつは、過去のインタビューにて、芹澤優が最も大切にしている曲のひとつと答えた「§Rainbow(セクション・レインボー)」にて、「ゆうちゃん」コールを聞いた芹澤の目に涙が浮かんでいるようにも見えたこと。久保田未夢から「ゆうちゃん泣いてなかった?」と追求を受けるもスルーしていたのだが、果たして真相は……。
約3年のブランクがあるにもかかわらず、客席からのコールの熱量は冒頭からフルテンション。ほかのグループのライブでは、「どこでどのコールを入れるんだっけ……」といわんばかりのふわっとしたコールが聞こえてくることもあるのだが、この現場はそのブランクを感じさせない。それどころか、ただ騒ぐだけではなく、曲を邪魔することなく、コールを入れるべき箇所では盛り上がるという、“民度”の高さすら感じた。
そして、ライブ最終盤、茜屋の「最後までエネルギー残さないで、出しきって帰ってください!」との声に応え、会場の熱気は下がることを知らないままに初日の幕は閉じられた。
熱量、一体感ともに最高潮のツアーはまだまだ続いていくので、この熱気を体感したい人は、ぜひライブに足を運んでいただきたい。ライブの醍醐味がすべて詰まったイベントであるのは間違いない。
酸欠になるほどの大音量のコールが炸裂
心待ちにした声出しライブ「泣いてなかった?」との追求も
ブランクを感じさせないフルテンション
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