更新日:2024年02月02日 15:13
仕事

「お前が部屋を使うんかい」元ラブホ従業員が語る“どこかおかしい”客。ウーバーバッグで“デリバリー”利用

 こんにちは。元ラブホ従業員の和田ハジメです。およそ6年もの間、渋谷区道玄坂にあるラブホテルにて受付業務および清掃業務に従事してきました。
ホテル

※写真はイメージです。以下同

 ラブホの従業員と聞くとなんとなく暇そうな印象を抱く方も多いことかと思われますが、筆者が働いていたのは都内でも屈指の繁華街であり、なおかつ近隣他店と比較しても相当にリーズナブルな価格帯でお部屋を提供している激安店。  多少の繁閑差こそあれど、基本的にはせわしくお客様の応対に追われる日々を過ごしてきました。そして土地柄からか、“お行儀の悪い”お客様もかなりの頻度で来店され、トラブルを引き起こすこともしばしば……。    しかし、筆者の印象に残っているのは迷惑客だけではありません。トラブルこそ起こさないけれども“どこかおかしい”お客様についてのエピソードも多数ございます。  そこで今回は、「筆者が出会った不可解な客」というテーマで少しお話をさせていただければと思います。

ウーバーイーツ配達員がバッグを背負ったまま来店

  配達員 文面でこのインパクトを上手く伝えられないのが歯痒いところですが、“ウーバーイーツのバッグを背負ったまま来店してきたお客様”がおりました。     たしか季節は秋頃で、アウターが必要になるくらいの季節だったと思います。その日は昼間のシフトに入っていたのですが、とても暇で(秋冬は基本的に閑散期なのです)、入口付近に設置されている監視カメラの映像をぼんやりと眺めていたところ、自転車を全速力で漕いでいるウーバー配達員の姿が映りました。  

ラブホの前に駐輪。当初は客室にお品物を届けにきたのかと思ったが…

   その配達員の方はラブホの前に自転車を停め、黒くて大きなあの直方体のバッグを背負ったままフロントへ。彼は息も絶え絶えで、肌寒い季節なのにもかかわらず、汗だくでした。 「おそらく客室にいる方がウーバーイーツで何かを注文したんだろうな」と筆者が思っていたところ、配達員の方はこう言いました。 「お部屋、空いてますか?」  いや、お前が部屋を使うんかい!というセリフが喉元までせりあがってきたのですが、まあウーバーイーツのバッグを背負っている方は入室不可という規定はございませんので、そのまま手続きを済ませ、配達員の方は客室へと入っていきました。  “デリバリー”利用だったのでしょう、配達員の方が入室してすぐに若い女性の方が来店し、合流されました。その後程なくして同時退室されたのですが、配達員の方は女性の方と解散するや否や、すぐさま自転車に乗って全速力でどこかへ向かっていきました。  ただそれだけの話なのですが、なんともシュールな出来事だったので、筆者は今でもその時の様子をありありと思い出すことができます。  ところで、もしもウーバーイーツを利用したときに、お届けに来られる方が直前にラブホで“休憩”していたとしたら……上手く理由は言えませんが、なんとなく嫌だな(笑)。
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18歳未満は入室できないラブホにセーラー服で来店
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およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
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