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なぜか深夜のラブホに“赤ちゃんを抱えて”来店した男女。元ラブホ従業員が語る奇妙な客

 こんにちは。元ラブホ従業員の和田ハジメです。およそ6年もの間、渋谷区道玄坂にあるラブホテルにて受付業務および清掃業務に従事してきました。
ラブホ

※写真はイメージです。以下同

 ラブホの従業員と聞くとなんとなく暇そうな印象を抱く方も多いことかと思われますが、筆者が働いていたのは都内でも屈指の繁華街であり、なおかつ近隣他店と比較しても相当にリーズナブルな価格帯でお部屋を提供している激安店。  多少の繁閑差こそあれど、基本的にはせわしくお客様の応対に追われる日々を過ごしてきました。そして土地柄からか、“お行儀の悪い”お客様もかなりの頻度で来店され、トラブルを引き起こすこともしばしば……。    そして、迷惑客以外にも、「どこかおかしい」と感じるようなお客様が来店することもそれなりにありました。今回は、筆者が実際に遭遇した「奇妙なお客様」というテーマで少しだけお話をさせていただければと思います。

乳児を抱えて来店された男女のカップル(?)

ふんわり赤ちゃん 冒頭でも申し上げた通り、ラブホテルには本当に様々なお客様が来店されます。しかし、“赤ちゃんを抱えて”来店されたお客様は、後にも先にもこのケースだけでした。以下に詳細を記していきます。

深夜に突然赤ん坊の泣き声が…

 その時筆者は深夜帯のシフトに入っており、おまけに平日だったためにとても暇で、まどろみながら受付でお客様の来店を待っていました。  深夜2時ごろでしょうか。一向に客入りがなく、ほとんど眠りにつきそうな状態の筆者の耳に、“この時間帯で、かつこの場所では絶対にありえない”であろう赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。  突然の出来事に驚き、慌ててフロントに設置されている監視カメラに目をやったところ、画面は真っ暗。  これは“幽霊”かもしれない。そう思い身構える筆者の前に、赤ん坊を抱いた女性と男性のペアが現れました。男性がこう言います。 「今から宿泊利用は可能でしょうか?」
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「今から宿泊利用は可能でしょうか?」
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およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
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