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野球教室は「水商売」…ホークス“日本一戦士”が経験した天国と地獄

コーチから解説者に転身

――コーチとして現役時代と違った喜びはありましたか? 柳田:やっぱり、1軍に昇格して結果を出してくれた時は嬉しいですね。それから、独立リーグのコーチもやっていたんですが、教えていた選手がドラフトにかかった時も嬉しかったですね。 ――コーチを歴任された後、解説者もやっていらっしゃいますね? 柳田:ホームのチームに対してポジティブな解説が多い方もいますが、そこも「自分にしかできないこと」を考えて、本音で解説をしていました。でも、本音を率直に言いすぎたのか球団ウケは良くなかったみたいですね(笑)。 ――辛口だったんですか(笑)? 柳田:本当のことをストレートに言うことは多かったと思います。それから、一般の方にすればすごく見えるプレーでも、プロ野球選手から見ると、出来て当然だと思った時はそのように話していましたね。まあ、地上波ではなくCSだったから、言わせてもらえたというのもあるかもしれませんけどね。

野球教室は「水商売」

――その意味では、野球を違う側面から見るにはCSが面白いですね。解説をなさっていたのは、2010年までのようですが、その後はどうされていたんですか? 柳田:野球教室などを開いて生活していました。 ――元プロ野球選手で、しかもオールスターや日本シリーズに出ていた人が教えてくれるなら、たくさんの生徒がいたんじゃないですか? 柳田:プロ野球選手といえど、毎年何十人も引退しているので、野球教室も想像以上に水商売なんですよ。なかなか安定的な収入にはなりませんでしたね。その頃には、年齢も40になっていたので、これではいけないなと思っていました。
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元プロ野球選手がアルバイト生活…
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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