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“ピエロ姿の怪人”に拉致され…順風満帆な漫画家を襲う「想像を絶する悲劇」<漫画>

「何気ないシーンがその後の物語に繋がっている」

 本作の別の楽しみ方として、漫画業界に対する辛辣なメッセージが語られる箇所も読みどころとなっている。創作に関するパクリ問題をはじめ、漫画ゴラク編集部をモデルにしたと思われる“漫画ゴクラク”編集部への過激な言葉などは圧巻とも言える。 「漫画ゴラク編集部は、とにかく自由に描かせてくれるので、なんの恨みはありません(笑)。漫画業界についても同じです。ただ、主人公が漫画家ですし、周囲にもこの業界の人たちが多いので、どうしてもその周辺の話から“無自覚な悪意”のエピソードを書いてしまうんです。結果的に、多くの読者の方には面白く読んでもらっていますよ」  そして最後に、本作の魅力について、本田さん自身から語ってもらった。 「全編を通して本作の魅力はピエロマンのカッコよさです。作画担当の高橋先生が本当に格好良く描いてくれたので、そこも感じてほしいですね。また、何気ないシーンがその後の物語に繋がっているという仕掛けもあるので、読み進めるほどに面白くなっていくはずですよ!」  まさに、ジェットコースターのような疾走感で展開し、読者を惹き付けて離さない本作。ぜひ、この面白さを体感してほしい。 <取材・文/橋本未来>
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次ページより『ピエロマン』第一話を特別に公開
主に関西圏で広告関係やマガジン系の仕事をしながら、映像の企画・構成なども手掛ける。芸人さんやちょっと変わった経営者さんなどの話を聞くのがライフワーク Twitter:@h_mirai1987
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