ケンカや言い争いが起きない夫婦関係は確かに理想ではありますが、なかなか実現が難しいハードルの高すぎる理想と言えるでしょう。 　なぜなら、家族となって生活をともにしていくなかで、問題やトラブルが一切発生しないということは非常に考えづらく、そのためには夫婦間で話し合いをしていく必要は出てきます。そして、違う人間同士ですから、夫婦会議で常に考え方や解決策が一致するとも考えづらいため、意見がぶつかり合うことも想定しておくべきこと。 　もちろん意見がぶつかり合っても、理性的かつ穏便に議論を進めていければいいかもしれませんが、やはりそれはハードルが高い理想と言えます。そのため、結婚後も穏やかな家庭にこだわりつづけていたとすると、理想と現実のギャップで苦しみ、離婚という選択肢がチラつくことも出てくるのではないでしょうか。 　5つの口癖に共通していることは、“理想を求めすぎていること”と言えるのではないでしょうか。理想を持つのは悪いことではないですが、理想に固執しすぎると結婚生活が破綻する原因になってしまうこともあるのでご注意を。 ＜文／堺屋大地＞ 恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X（旧Twitter）：@SakaiyaDaichi