仕事

「新入社員との接し方がわからない」と悩む上司が“まずはやるべきこと”

人づてに褒める「三角褒め」もオススメ

三角褒め 部下からパワハラと言われないためには、定期的な1 on 1ミーティングはもちろん、「三角褒め」もオススメです。  これは、直接褒めるのではなく、あえて間に人を介して褒め言葉を伝えることです。  もちろん直接褒めることも大切ですし、嬉しいものなのですが、人を介したほうが素直に心に響くという効果もあります。“パワハラにならないように”と遠慮しながら直接声をかけるよりも、プラスの言葉を人を介してどんどん伝えるわけです。  例えばこのような感じです。 「〇〇部長が〇〇さんのこと、最近笑顔がすごくいいと褒めてたよ」 「〇〇先輩が、先日の〇〇さんが手伝ってくれたこと、すごく助かったと言ってたよ」 「先程のお客様が、〇〇さんの対応がすごく感じが良かったと褒めていたよ」  ポジティブな内容で自分の耳に入ってきたときは、とても嬉しいものです。

部下に対してプラスに思ったことは「声に出す」

 しかし、残念ながらこういった声も聞こえます。 ・褒めることを意識したいけど、何を褒めればいいか分からない。 ・褒めるところがない。  部下のプラスの部分を見つけるためには、マイナスの部分ばかり見ようとせず、普段の仕事ぶりを意識して見てあげることが欠かせません。まずは小さいことからでいいので、部下が頑張っていることや、努力していることなどを探していきましょう。きっと見つかると思います。  そして最後に、もう1つお伝えしたいことは、プラスに思ったことは「声に出す」ということです。心の中で思っているだけでは誰にも伝わりません。  プラスのことならば、どんなに小さいことでも声に出す習慣をつけるのです。普段からプラスに目を向けながらのコミュニケーションを意識することで、いざ部下に改善して欲しいことなどが出てきた際も遠慮せずにしっかり伝えることができるようになります。
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人を変えようとするのではなく…
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研修講師歴12年、マナーアドバイザー、アンガーマネジメントファシリテーター。元CAの経験を活かし、これまで約4万人の方へ研修や接客アドバイスなどを行う。「研修のための研修ではなく職場で実践したくなる研修」がモットー。企業や学校関係での研修の他に大学の非常勤講師としても活動する。
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