国内MBA卒業後の年収アップ率は?
MBA(経営学修士号)は本当に年収アップに繋がるのか? 国内で注目を集めてから早10年。かつては、留学のために2000万円は必要というハードルの高い存在だったが、今や国内でもビジネススクールや大学での学位取得が可能となり、ビジネス誌でもたびたび特集が組まれている。MBAの取得者は、楽天の三木谷浩史社長、ローソンの新浪剛史社長など、日本企業のトップだけでなく、企業に勤めながら業務内容から必要に迫られて取得する者も多いという。
経営のトップであれば、ビジネス全般においてあらゆる判断に役立ちそうだが、一般の会社員にとっては、どのようなメリットがあるのだろうか? 特に気になるのは年収だ。
国内最大規模の経営大学院「グロービス経営大学院」(2012年の入学者414名)が卒業生に対して行ったアンケートによると、学位取得後平均2年半後に、年収は平均26%アップ。さらに、役職も入学時には生徒に占める役員以上の割合が7.6%だったのに対し、卒業後は22.1%まで上昇したという。他にも、「希望の部署への異動を獲得した」など、「処遇・キャリア上で良い変化があった」と回答した人の割合は95%にものぼった。
ちなみにMBA取得者たちは、こんな感想を述べている。
「事業や組織変革系の科目での学びは、実際に社員・関係部署とコミュニケーションを取る際、相手の反応を予測する際に役に立っている」
「講師、クラスメイトとの議論を通じてゼロベースで考える思考力や仕事を自ら獲得していくマインド、他人を巻き込み物事を成し遂げるための突破力に磨きをかけることができた」
ヒト・モノ・カネ・情報、経営に関わるあらゆる知識を体系的に学ぶだけでなく、20代から50代以上まで、ビジネスの最先端で働く意識高い生徒が集まるという環境自体が、MBA非取得者との大きな違いなのだろうか。居酒屋でいつものメンツで集まって、エロや健康の話ばかりしているうちに、同僚はMBA取得に動き出しているかもしれない。年収アップの手段の一つとして、MBA取得について一度考えてみるのもよいだろう。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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学校法人グロービス経営大学院(
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