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早期退職50代の転職活動に待ち受けていた苦難「中年のこだわりは求められていない」――早期退職のその後トップ10

クレーマー対応の経験が評価された

クレーム 鈴木さんは質問に対して、以前の会社での経験が功を奏したという。じつは、クレーマーに対応した経験があった。 「製造中止された製品のユーザーから『自然故障なので修理代をタダにしろ』とのクレームがありました。私は、丁寧に話を聞くことに徹しましたが、そのお客様は納得してくれません。私と上司は、責任者として直接会うことになったんです」  しかし、クレーマーが抱いた鈴木さんへの印象は意外なものだった。 「開口一番に『君が鈴木君か。やはり思った通りだ』と言われました。どうやら、電話対応で私に好印象をもったらしく、私に会えれば話し合いの席につくということだったようです」

前職の何が活きるのかわからない

 再就職の面接でそのことを話した鈴木さんは、見事に内定を決めた。前職の何が活きるのかわからない。こうして鈴木さんは第二のサラリーマン生活を定年まで送ることができた。  定年後は、いくつかの職場を派遣社員として転々としながら働いているという。 「一番大変なことは、やはり給料面でしょうか。年金をもらえるまでの60歳から63歳までがキツかったです。最低時給は1200円のときもありましたから」  現在は、年金をもらいながら時給1750円の英文事務で働いているとか。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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