更新日:2023年09月15日 18:18
ライフ

“迷惑登山客”の暴走が止まらない!長時間の自撮り、団体で山頂を占拠…

スピーカーで大音量の音楽をかけながら…

サウナでの迷惑行為に“ドラクエ”と呼ばれるものがある。4〜5人でやってきて、サウナや水風呂、外気浴スペースへ全員で行動する人々。狭い浴場で連なって行進する姿がドラクエのパーティに似ていることから命名された。 若い世代に多く、スペースを占拠したり、大声で会話して他人のリラックスを妨げるため、他の客に嫌われる。1日に同じコースを5往復することもあるという杉山さんは、山でも似たような状況に遭遇した。 「4~5人の若い人が、Bluetoothのスピーカーで大音量の音楽をかけながら登っていました。『うるせーなぁ』と言いたくなるくらいのボリュームでした。登りで追い越して、下りですれ違うときにもまだ大音量の音楽を鳴らして騒いでいたので、さすがに注意しました。すると、思ったより素直に音量を下げたので、僕もホッとして下山したんですよ」 しかし、事はそれでは終わらない。 「僕は1日に同じ山を何往復もするので、もう一度登って行ったら、頂上でまた大音量で大騒ぎしていたので、本当に怒り心頭でした!」 ドラクエの彼らも、まさか何度も同じ山に登ってくる人がいるとは思わなかったはずだ。若い世代はサウナでも居酒屋でも山でも、目の前の友人との会話に夢中になりすぎる傾向にあるのだろう。杉山さんは「山も公共の場所であることを理解してほしい」と訴える。

監視カメラに写っていたのは…

街中のように飲食店もなければ、もちろんトイレなども少ない。そうしたことから、今回話を聞いた3人も、登山中に明らかに人のものであると思われる排泄物を見かけたことがあるという。また、大量のティッシュで覆い隠されている“何か”を見ることもあるとのこと。 しかし、福岡県内の山の登山道近くで宿泊施設とカフェを経営する岡村さん(仮名:40代男性)は、登山者の“ある行為”が不法投棄防止のために設置された監視カメラに映っていたという。 「そのカメラには、夜中になると野生動物がたくさん映ります。鹿や猪、ウサギや狐などが通り過ぎるんですが、その最後に、人間が出てきたんです。初老の男性なんですけど、顔を見たらよくこの山に登っている方で、何をしているのかと見てたら、“手仕事”をされてたんですよ。男性が仕事を終えた後にはティッシュが残されていました。その後、何日も映像を確認していたら毎朝5時くらいにここにきて、そのソロ活動が日課だったことがわかりました」 ===== これから秋も深まり、登山にもピッタリの季節がやってくる。初心者であればこそ、謙虚に経験者の話を聞いたほうがほかならぬ自分のためになるはずだ。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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