“迷惑登山客”の暴走が止まらない!長時間の自撮り、団体で山頂を占拠…
近年のアウトドアブームをキャンプとともに支えているのが登山だ。2010年「山ガール」の流行語大賞ノミネートから2016年の「山の日」制定、さらにコロナ禍では密を避けるアクティビティとして注目を集め、話題に絶え間がない。ただ、人気が高まればトラブルも増えるのも常。残念な“迷惑登山者”が増加の一途を辿っているようだ。
今回は、年間100回近く山に登る登山愛好者3名に加え、福岡県内にある山の宿泊施設兼カフェの経営者に、これまで実際に目撃した迷惑行為を語ってもらった。
山登りの醍醐味といえば、山頂で味わう達成感と絶景。SNSには様々な山からの美しい景色が投稿されている。しかし、「写真を撮ること」が目的になっている人も多々見かけられるらしい。登山を愛好する杉山さん(仮名・40代男性)は、こう振り返る。
「山頂や絶景ポイントは狭い場所も多いんです。そこで、写真を長時間撮っている人にはよく出くわしますね。数人集まって何分も自撮りして、やっと終わったと思ったら、今度は個人がそれぞれ撮影を始めたりして。
登山に慣れている人は、ある程度の時間で順番を譲りますし、『撮りましょうか』と次の人の撮影を手伝ったりする方もいます。後ろがつかえているのに気付かないのは、登山に慣れていない方が多いですね」
杉山さんの登山仲間の楠元さん(仮名・40代女性)は、次のような経験をしている。
「佐賀県の黒髪山の山頂でのことです。すこし広くなっている場所なんですが、30人くらいの団体が、そこでお昼ご飯を食べ始めちゃって……。私たちもせっかく登ったのに山頂に入れませんでした。あとから来た人たちも、『あ、(山頂には)あがれませんね』と、残念そうに帰って行かれました」
「写真を撮ること」が目的に…
30人の団体客が山頂を占拠していた
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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