仕事

「コンビニの自転車置き場は“無料の駐車場”じゃない」迷惑な客の行動に店員たちから怒りの声

チェーンで柱と繋いで長時間放置…

自転車のサドル ある日、店長がかなり怒った様子で外から戻ってきた。聞くと、自転車が停められているだけではなく、店の柱とチェーンで繋がれているという。  たとえるならば、自分の家の柱などに、他人の自転車がチェーンで巻かれているのと同じだ。これには誰だって頭にくるはず。  そのままにしておくわけにはいかないと、店長はその自転車のサドルを外した。こうすれば、犯人は知らん顔で逃げるわけないはずだ。    4時間後、筆者が店内で作業をしていると、若い男性がやってきて、顔を引きつらせながら言う。 「あの〜、自転車のサドルが無いのですが……知りませんか?」  店長を呼ぶと大激怒。年齢を聞くと彼は26歳と若く、自分で会社を経営しているそうだが、非常識すぎるだろう。  ただ、その男性は反省して謝るどころか、「何回もこの店で買い物をしている。さっきも買った」と開き直って逆ギレするのだ。 「そんなの関係ないだろ、まず詫びるのが礼儀だろ。あんたも自分の家の敷地に自転車を放置されて、チェーンで柱と固定されていたら怒るだろう?」  そう言うと、少し冷静になったようで、ようやく謝ってきた。二度と非常識なことをしないように祈っている。

まさかの12時間、店側の対応は…

コンビニの裏の放置自転車 ある日、出勤すると、柱とチェーンで繋がれた自転車に「持ち主は警官といっしょに顔を出すように」という旨の張り紙が貼られていた。どうしたのか聞くと、これは店長がやったらしい。  防犯カメラで確認すると、自転車が放置されたのが朝8時頃。筆者が出勤したのが昼過ぎの15時。すでに7時間が経過していた。  ここまでの長時間放置は、この店舗では珍しいと思った。警察を呼んだが、盗難自転車ではなく、これ以上は介入できないようで、トラブルを防ぐため、警察と一緒に持ち主が来ることで話は済んだ。  20時を過ぎた頃だった。店内に客はいなかった。すると、慌てた様子で若い男性が張り紙を持ちながら「あ、あの〜、僕の自転車は……?」と言ってきた。  店長がバックヤードから出てくる。 「紙に書いてあったとおり、警察と来なさい」 「すいませんでした」 「12時間も何を考えているんだ! とにかく警察と一緒に来ないと自転車は返しません」  そう言うと、男性は警察と共にやってきた。男はひたすら謝っているが、店長が 「あのね〜、どれだけ迷惑かけていると思っているの? それに、もしもあなたの家や働いている場所で、こんな失礼なことをされたらどう思うか自分で考えて」 「本当、おっしゃる通りです。すいませんでした」  警官の方からも男は注意を受けて帰っていった。
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とんでもない客のクレーム
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