「キレイになりたい、でもお金がない」女の子が稼ぐには…
——今の立ち位置に至るまでのモチベーションはどこにあったのでしょうか。
「とにかくカワイイ、キレイと言われたいという思いからですね。
そもそもセクシー女優になった目的は、女優になりたかったというよりも美容のこと。
普通のアルバイトでは、とても自分の理想には届かないわけですよ。『
キレイになりたい、でもお金がない』という状況の中、特定の夢があるわけでもなく、何か資格を持っているわけでもない女の子が稼ぐにはどうすればいいかを考えた結果なんです」
——現在、自分の中で思い描いていた“キレイ目標”はどれくらい達成できたと思いますか?
「98%くらいですね。100%と言いたいところなんですが、残りの2%はみんなに自分の経験を伝えたいという気持ちが入っています。
私、
キレイになったことで人生が変わった実感がすごくあるんですよ。今の自分と前の自分では全然違う。だから、キレイになったらどうなるのか、どうしたらキレイになるのか。もっともっと広めていきたいんですよね」
——それがインフルエンサーとしての活動や実業家としての商品プロデュースにも繋がっているのでしょうか。
「そうですね。プロテインをプロデュースしたのも、太っていた時期に断食をして痛い目を見たことがあったので、自分みたいになって欲しくないという思いからなんですよ。
ただ、私の名前がドーンと出るだけのプロデュースは絶対に嫌だったんです。単なる広告塔にはなりたくない。ちゃんと私が美味しくて効果のあるものを作っているんだよ!って言いたかった。そのためにめちゃくちゃ勉強もしました」
——デリケートゾーンケアブランドも立ち上げていますよね。
「はい。デリケートゾーン専用のソープやクリームをプロデュースしています。この仕事の時も膣に関することをひたすら学びました。今も休日は、ほとんどそういった勉強に費やしているかもしれません。ちょっと時間に余裕があっても、つい仕事のことばかり考えすぎちゃうんですよ」
「セクシー女優なのに」ではなく「セクシー女優だから」
——AV業界以外にも活動の幅が広がり続けている今も、セクシー女優を現役で続けている理由を聞かせてください。
「私って女優を辞めたら何屋なんだろうって思うんですよね。
現役でセクシー女優をやっているからこそ、今の活動に説得力が生まれているはず。
デリケートゾーンケアブランドは、まさにそう。撮影現場で1日に7回も8回もあそこを洗っている私が作っている=信頼性の高さに繋がっていると思います」
——「セクシー女優なのに」ではなく、「セクシー女優だから」生み出せることが多々ある、と。
「同時に、人から裸を見られる仕事だからこそ、キレイになりたいというモチベーションが保持できることも、辞めない理由のひとつです。
それに何より、
自分が周りを幸せにできることが嬉しい。私は去年から『24時間無料ハグ会』を開催しているのですが、皆さんに感謝されることが嬉しくて全く過酷に感じないんですよ」
——今年も名古屋で開催されていましたね。
「お陰様で盛況だったのですが、スタッフさんに『こんなにたくさんの人間を喜ばせられる人はそうそういないよ』と言われたことがすごく心に残っています。
人に喜んでもらうことが、自分の幸せでもあるんだと実感できる良い機会になりましたし、セクシー女優の深田えいみでいる意味を強く感じました」
——最後に「セクシー女優を辞めたい」と思うことは本当にありませんか?
「ありません。この前引退した三上悠亜さんからも『30歳くらいまでは、続けていいんじゃない?』とアドバイスをいただいたことがあるんですよ。
今、私は25歳。
少なくともあと5年は続けるし、そこから先もまだまだ現役を続ける可能性はじゅうぶんあると思います」
<取材・文・撮影/もちづき千代子>