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「コンプラを自腹で買った」芸人ハリウッドザコシショウ、“地上波NG”ギリギリを攻め続けるワケを明かす

 自腹でtvk(テレビ神奈川)の放送枠を買い、制作費も全額出資で大暴れ。大きな反響を呼び、ついに地元静岡のSBS(静岡放送)からオファーが届き冠番組の放送開始した!  R‐1ぐらんぷり王者がエキセントリックな芸風と違う、“誇張”されていない冷静なお笑いの美学があった。

どこの局でもやらせてもらえないなら放送枠を買うしかない

エッジ0204「シュ~!」  テンガロンハットに、黒いプロレスパンツ一枚で、“誇張しすぎた”モノマネで爆笑をかっさらう。キワモノのピン芸人に見られがちだが、「自分は天才型ではないから……」と戦略的にキャリアを積み上げてきたと明かす。  御年50歳、己の宿命を悟る「知命」の境地に達した男が、現代お笑いに対する率直な気持ちを語った。 ――自腹で放送枠を買い、制作費も全額出資した『提供ハリウッドザコシショウ』が1月2日、tvk(テレビ神奈川)で放送されました。芸人自身がスポンサーになるのは異例です。 ハリウッドザコシショウ(以下、ザコシ):いまのテレビの限界を突き詰めてみたかったんです。局側からすれば「もうやめてくれ……」と思う内容もあったと思いますけど(笑) ――誇張モノマネはもちろん、ドラムを叩き喚き散らす「東京喚き倶楽部」や、全裸で布一枚の前でジャンプする「ふるっちゃおダンシング」など……。地上波でやっていいのか?と思う企画ばかりでした。 ザコシ:どこのテレビ局もやらせてくれないから、自腹を切るしかなかったんです。費用は……高級外車1台分くらいかな~(苦笑)  僕、お金の使い道が特にないんです。ほかの芸人みたいに車や高級腕時計を買わないし、結婚しているからオネーチャンにも興味がなくって。  自宅のスタジオの設備ぐらいかな? だから番組購入につぎ込みました。

古き良き昭和のテレビを意識