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街中の“あの人は何者?”に直撃、ストリートスナップ動画カメラマンが明かす本音「人を外見で判断する偏見をなくしていきたい」

 街で見かけた“気になる人”に声をかけ、そのファッションやライフスタイルを紹介する「ストリートスナップ動画」がTikTokやInstagramなどのSNSで流行っている。ただ写真を撮るだけではなく、撮影交渉のところから動画をまわしているのが特徴だ。そんなストリートフォトグラファーが今や全国各地に存在しているのだが、大阪のアメリカ村を中心に活動している九州男さん(@kusuo_0226)が注目を集めている。  被写体に選ぶのは、全身タトゥーやピアスなど、少し近寄りがたい個性的な人々……。「アメリカ村には独自の文化がある」と語る彼に、最新のストリートスナップ事情を聞いた。

街中の“あの人は何者なのだろうか?”に動画で迫る

ストリートスナップ

ダンサーのYANさん<九州男さん提供写真>

 ストリートスナップ動画はもともと海外のインフルエンサー発祥で、日本でも「#写真撮ってもいいですか?」のハッシュタグとともに人気が広がった。  九州男さんが動画投稿を始めたのは、今年の3月から。界隈では後発組でありながら、TikTokでは既に150万人以上のフォロワーを得ている。ストリートスナップ動画の流行りについて、こう分析してくれた。 「僕自身が『今ストリートスナップが流行っているんだろうな』と感じたのは、YouTuberの駒沢アイソレーションのしゅんぴさん(現:ネオトーキョーのピカソ)の動画を見たときでした。  日本での先駆けとなったのは、福岡を拠点に活動するアノニマスさん(@anonymous_10314)でしょうか。毎日ストリートスナップを上げ続けているんですよ。彼がバズったあと、なかなか真似する人がいなかったけど、僕を含めた後発組がポツポツと出てきてバズり始めた。それで、『自分もできるかも』って思った人が増えたのかもしれませんね」  街中ですれ違う人を見て、“あの人は何者なのだろうか?”と思った経験はないだろうか。個性的な髪型やメイク、服装。キラキラした芸能人オーラ、あるいは、触れてはいけないヤバそうな匂い。しかし興味を抱いたとしても、わざわざ声をかけることなんてできない。  ストリートスナップ動画では、そんな人たちに近づいていき、撮影交渉をするのだが、見ているほうはハラハラさせられてしまう。  それぞれのストリートフォトグラファーで被写体のジャンルは異なるが、九州男さんが声をかけるのは、タトゥーやピアスなどがもりもりの“アンダーグラウンドな雰囲気が漂う人たち”だ。

全身タトゥーにサングラス「普通の人なら絶対に声をかけない人たち」にあえて声をかける

「基本的に、『普通の人なら絶対に声をかけないだろうな』って思うような人たちに話しかけています。とくにHIPHOP系カルチャーの人たちって、『近づくのが恐れ多いな』って魅力があるんですよ。カッコよさの中に若干の怖さがあるというか」  スキンヘッドにサングラスや全身タトゥーといった強面の人を前にして、「怖い」という感覚を抱く人は少なくないだろう。SNSのストリートスナップ動画の中では、今まで誰も撮っていないジャンルの人をピックアップしていることも、九州男さんが人気の理由だ。  声をかけても断られるのでは……と思いきや、快く了承してもらえているという。
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ノリが良すぎてヤラセ(仕込み)に見えてしまう
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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