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認知症の原因にも…睡眠中に足が「ピクッ」となる謎の現象“4つの原因と対策”を医師に聞く

ジャーキングの予防策

 ジャーキングは生理現象だとはいえ、病気の予兆を見逃さないことが大事だ。 「もしジャーキングが頻繁に起こり、それがもとで『今日も起こったらどうしよう』と不安を感じてしまうと、不眠に繋がる可能性が大きいので、心配です」  予防するにはどうしたらいいだろう。 「予防としては、免疫力をアップさせることです。体の水分量の調整をするために、ナトリウムとカリウムをバランスよく摂取することが大事です。これらのバランスをとると、体が筋肉や心筋をうまく収縮させたり、神経の働きを正常に保ったり、ミネラルの吸収を助けたりしてくれます。また夏に紫外線を避けることも、体調管理の面で見逃せないことです。最後に質の良い睡眠をとることです。睡眠時の姿勢が悪いと、崩れた姿勢に体が反応してしまいます。足を伸ばせる環境で就寝することによって、足のつりも予防されます」  体が縮こまっていたりなど寝相が悪い人は姿勢を正すことも大事だ。

バランスの悪い食事も原因に

竹村俊輔

日暮里内科・糖尿病内科クリニック竹村俊輔医師

また体が疲れていると眠りが浅くなって、ジャーキングが起こりやすくなります。就寝前はできるだけリラックスすることをオススメしますね。食生活の見直しもしてください。食生活がアンバランスだと、前述したようにカリウムとナトリウムのバランスが悪くなり、ジャーキングを引き起こす可能性があります。野菜不足だからといって、生野菜を大量にとってしまうと、カリウム過多になります。そのため温野菜をとることもオススメです」  質の良い睡眠も、食生活の改善もストレスの緩和も、生活習慣病の予防に繋がる。これは「足がつる」という筋肉の弛緩による別の症状も予防するという。 「40代以上の働き盛りの世代にとって、生活習慣病の予防を心がけることがもっとも大事です。この世代は、腎臓や肝臓の病気になりやすいため、健康診断をしっかり受けて異常がないかをチェックし、病気の兆候があれば早めに医師の診察を受けてください」  また、激しい運動は筋肉の弛緩を引き起こしやすいため、控えたほうが良いそう。ジャーキングは忙しさや病気の兆候だという。自覚がある人はたまには休みをとってもいいかもしれない。 <取材・文/夏目かをる> 【竹村俊輔】 医療法人社団ミレナ会 日暮里内科・糖尿病内科クリニック理事長。院長。 医学博士。東海大学医学部卒業、済生会川口総合病院初期研修医修了、東京女子医科大学糖尿病・代謝内科入局、東京女子医科大学大学院内科学(第三)卒業、東京女子医科大学糖尿病・代謝内科助教、日暮里内科・糖尿病内科クリニック院長就任
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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