更新日:2024年04月22日 16:16
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「ラブホ街に消えた」新入社員の男女が、まさかの2人揃って“退職”するまで。行動力がスゴすぎて…――2023年大反響トップ10

いよいよ配属、実務では全員が苦戦

スマホを見て悩むビジネスマン 研修期間を終えると、それぞれの配属先で実務をスタートさせる。だが、やはり実務は研修通りにはいかず、全員が苦戦している様子だったという。それは加藤さんも例外ではなかった。 「さすがの加藤も疲労困憊でした。週末になって会うたびにやつれていく。当時は知る由もなかったのですが、彼の配属先は新卒にはやや厳しい。役職から降格した社員を鍛え直したり、出世させるかさせないか微妙なラインにいる社員を試したり。今思えば、人事部としても鳴り物入りで入社した加藤の実力とか本気度をはかろうと、あえて試練を与えていたのかもしれません」  夏を迎える頃には、死に物狂いで結果を示す新入社員もいれば、退職者もチラホラと出始めた。同期の間には、不穏な空気が流れていた。それでもなんとか苦しい時期を乗り越えようと、お互いを励ましあっていたそうだ。  社内で有望視されていた加藤さんだったが、ここのところはすっかり影を潜めていた。次第に浅野さんとの飲み会にも顔を見せなくなったという。

街に消えていく同期の男女「あの方向は完全にラブホ街だ!」

イルミネーション 慣れない業務にだれもが必死になっていた。数ヶ月が経ち、気がつけば季節は冬。クリスマス前、仕事とはまったく関係のないことで急に加藤さんの噂が飛び出したのだ。 「だんだん飲み会の規模も縮小されていき、最終的にはそれぞれが研修で同じグループだった人たちだけでつるむようになっていました。A班、B班、C班みたいな。加藤のいたグループの同期に偶然会ったときに“最近みんなどうしてる?”って聞いたんです。そしたら、知らぬ間にちょっとした“事件”が起きていました(笑)」  それまで真顔だった浅野さんが、少し下品な笑みを浮かべる。事件とは、いったいなんなのか?  なんと、その同期によれば「先日、グループの飲み会で加藤とあゆみ(仮名)が付き合っていると発表した。終電間際、みんなが解散した途端、2人で肩を寄せ合いながら消えていった。あの方向は完全にラブホ街だ!」というのだ。 「あゆみも同期の中では“なんでうちに入社したんだろう?”と思われていたひとり。大学時代はモデルとかファッションショーの仕事をかじっていたらしく、ビジネスマナー研修にピンヒールを履いてきちゃう感じの子で少し浮いていた。業界を間違えちゃったのかなって」  以前から「なんだか2人の関係が怪しい」「距離感が近すぎる」と、そのグループ内では交際を疑われていたそうだが、実際にその姿を目の当たりにして驚いたとか。
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「2人とも、会社辞めるってよ」
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

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