しつこい売り込みを断るとき「今はちょっと…」はNG。知人なので邪険にできずに困ったら、ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
銀行勤めの知人から資産運用に関する金融商品の営業をされて困っている。手数料が高い商品でどう考えてもお得じゃないのだが……知人なので邪険にできない。関係は保ちつつ、面倒な営業をやめさせるにはどんな断り方をするべきか?
多くの人がウザいと感じるものにしつこい営業があります。金融商品やらネット回線やら、断られる前提であらゆるモノを勧めてきます。ただ、僕は営業をされても別に困りません。理由は単純で、断れるからです。
反対にしつこい営業に困る人は、「どんな相手にでも失礼な態度をとってはいけない」というルールというか優しさを持ってしまい、「今はちょっと……」とかやんわりと断ったりします。営業をする人というのは、その優しさを利用してくるわけです。
そもそも営業マンは「ダメでもともと」「断られて当然」という意識で営業をしています。
そう考えれば、「電話や訪問は時間を取られるので迷惑です。メールで送っていただけますか?」と伝えてもいいですよね。それでも電話がきたら、「迷惑と言ったのに人の時間を奪わないでください。上司の連絡先を教えていただけますか?」と言えば、さすがに以降は連絡してこないと思います。
とはいえ、知人やお世話になっている人、いつも仕事を発注してくれる取引先からの営業だと、無下に断りにくいと思います。
そういうときは、まず提案を受けることが難しい状況をきちんと説明して、断る方向で話をすればいいです。それでも相手が食い下がってくるのであれば、「自分にとって絶対にメリットがある条件」を出してみてください。
例えば、ネット回線の契約であれば「契約できるけど即解約するので、その作業をすべてやってもらって違約金なども肩代わりしてもらえる?」と提示したり、「今は厳しいから○○円までしか出せないんです」と、どう考えても相手にとって利益の出ない額を提示したりします。
もしくは「ここまでケアしてくれるなら契約できます」と契約をしたら相手が面倒だと感じることを言ったり、資産運用の金融商品を営業された際には、「もし損失が出たら補填してくれますか?」と言ってみるとか。
しつこい売り込みの断り方
相手がのんだ場合に「利益が出ない」条件を出す
相手にとって利益の出ない無理難題を…
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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