恋愛・結婚

結婚できず悩む“年収900万の44歳男性”。原因の一つ、母が要求する「時代錯誤な条件」とは

「166cm、89kg」に言及がないのは…

 ほかに相談者が求める条件とは「育ちの良さ」だ。「同じ地元出身者なら、旧家または神社かお寺の生まれ」「地元以外の地域出身者なら、落ち着いた生育歴」であることにくわえ、「短大・高専卒以上」もしくは「両親が大卒以上」。そして「屋敷と墓を末代まで維持」すること——。もちろん、これらも実家との「取り決め」なのだとか。 「ご本人の年齢やスペックと、要求する条件が噛み合っていないと言わざるを得ません。『神社などなら婿に出てもいい』『子供は必須ではない』『容姿も収入も不問』などとも書かれているので、当人たちとしては譲歩しているつもりなのでしょうが、44歳は立派な大人。自分が『婿』になるのではなく、むしろ『婿』を取るような年齢であることに気づいてください。また『ハイスペ専門の結婚相談所への入会』を検討しているとのお話も、ご自身の置かれた状況を客観視できていないから生まれてしまう発想でしょう。残念ながら年齢と収入のバランスからターゲット層ではないのです」  認識のズレは、「見た目」にもあると指摘を重ねる。 「お召し物をはじめ、身だしなみに配慮をしていると書かれています。しかし、この身長・体重ではふくよかな体型のはずですが、言及がありません。“ぽっちゃり”がいかに婚活でマイナスになってしまうか、自覚がないのも懸念点です」

なぜ“友人どまり”なのか考えてみるべき

 日常生活において他人の体型に口を出すのは当然ご法度である。だが婚活においては、まず写真やプロフィールで会うかどうかを判断されるため、体型が命運を左右する大きな要素であるのは悲しいかな、紛れもない事実なのだ。 「女性のご友人たちから『彼氏というより夫にしたいタイプ』『映画キャラのエルキュール・ポアロに似てダンディ』と評されているともありました。けれど、本当にたくさんのご友人がいて、それらの言葉がお世辞でないなら、彼女たちの誰かと結婚できているはず。できていない現状こそが、現実の評価だと思いませんか」 「相談所でも望み薄」「自己評価のズレ」と、厳しい指南が続くが、希望はどこにあるのだろうか。 「ご本人の内面の魅力がすでに伝わっていて、ご実家についてのご存じのご友人のうちの誰かと結婚を目指すのが一番いいでしょう。そのためにも、まず痩せて印象を変えることをお勧めします。『彼氏にもしたいタイプ』とイメージを一新することを目指してみては
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40代でも“普通体系”で髪があれば…
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コンビニで買えるビール類はほぼ全制覇しています。本は紙派。さらに調味料と服とスペースエイジ系のインテリアを収集しているため、収納不足に陥りがちです。好きな検索ワードは「備忘録」
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