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「バズる企業SNSの特徴」身近な“あるあるネタ”で100万再生を実現した動画の舞台裏

SNSがバズるまで辛抱強く待つ

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写真はイメージ

 スタートしたうえで結果につなげるには「何より辛抱強さが肝心」だという。 「先ほどもお伝えした通り、どんな動画がバズるかは公開してみないとわかりません。バズる動画を生み出すには、とにかく試行回数を重ねるしかないと思います。なかなか結果が出ないからとすぐに諦めるのではなく、継続させるのが大切です」  SNSを継続するうえでポイントになるのが、「時間をかけすぎないこと」と「楽しむこと」だと新方は指摘。 「動画がバズって力を入れていたときは、週に5本のペースでグリーンカレーTikTokを更新していました。2週間に1度のペースで10本撮りを行っていたのですが、ネタを考えたり、事前準備をしたり、食材を買ったりと、当時はとにかく多忙でした。 忙しくなると、社内がギスギスして雰囲気が悪くなり、楽しい動画も撮影できません。自分たちが楽しんでいないと、見ている方たちも楽しめないと思います。 フォロワーの数は十分に増やせましたし、動画の視聴回数も落ち着いてきたので、僕はあえて配信ペースを落とすことにしました。現在は2週間に1本のペースで配信しています」

SNSに夢中になったときの落とし穴

 また、「本業の不動産が忙しくなった」のも動画の配信ペースを落とした理由だという。 「本業が疎かになってしまっては本末転倒ですからね。そもそもSNSは、遊び半分の気持ちで挑戦したほうがいい。本気で人材やお金、時間を使うと、失敗したときに取り返しがつかなくなってしまいます。SNSを運用して本業にどれほどの利益があったのか、費用対効果はどうだったのかを考えると、とたんにつまらなくなってしまうので(笑)」  コストをかけず楽しみながら続ける姿勢こそが何よりも求められるのかもしれない。 <取材・文/黒田知道>
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