更新日:2024年02月14日 14:47
エンタメ

“ケンコバの元相方”が松本人志の報道に感じたこと「僕からしたら『そやろな』という感じで…」

めちゃくちゃモテるから、勘違いしてしまう

ムラコス氏

1998年ごろに撮った一枚

松本信者とはいいつつ、意外にも映画に対しては辛辣。原因は意外なところにあると考察している。 「まっちゃんのトークは、いまだに錆びてないと思います。でも、映画を撮り始めた10数年前くらいに作品を作るクリエイターとしては終わっていると思っています。その時期は、まっちゃんが筋肉をつけ始めたころと重なりますよね。芸人の姿勢として、筋肉をつけるのって終わってますよね。コントの登場人物があんなムキムキだったら、コントの設定の邪魔になって、面白くなるわけがないんですよ」 今回の報道で、「芸人の世界には、女性を先輩に差し出すような文化があるのではないか」という疑念も世間に広がっている。しかし、ムラコス氏は、それ以上に芸人の“勘違い”が起こっていることを指摘する。 「芸人って、めちゃくちゃモテるんですよね。僕ら世代の大阪では、千原兄弟とジャリズムの人気がとんでもなかったんです。僕はその下っ端やったんですけどモテましたからね。逆ナンもよくされたので、それで勘違いするんですよ。裸の王様になりますよね」

“志村けんみたいになる”しかない

モテたい・金持ちになりたいというモチベーションで芸人を始める人も多いとムラコス氏。しかし現代では、スキャンダルが起これば芸の良し悪しとは無関係に、そのタレント生命が終わってしまう。私生活を慎ましく清廉に送ることができれば問題は起こらないが、意に反して肥大してしまうのが欲求というもの。そんな爆弾を抱えながら、スキャンダルなく生き残る方法などあるのだろうか。 「もちろん、奥さんや彼女を愛するのが一番だと思いますよ。でも、そうなれないのなら、志村けんさんみたいになるしかありません。志村さんの女性好きは有名でしたけど、大きなスキャンダルはなかったですよね。綺麗な遊び方をしていたんだと思います」
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一件5000円の「芸人のネタコンサル」
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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