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田中美久が大胆シーンへの心境を告白「覚悟を決めて臨んだ作品」

朝ドラヒロインを目指す勢いで

――今作は「不倫」がテーマになっている作品ですが、禁断の不倫に突っ走る由良はどういう気持ちで演じていましたか? 田中 由良ちゃん自身が自分の顔にコンプレックスがあって、何度も整形を繰り返すような子。恵まれていない環境で嫌な思いもしてきたから、どうしても欲しいものは欲しいという気持ちで、思うがままにやり過ぎていくんですよね。最初は演じながら「何してるのよ。由良って嫌だなぁ」って思ってたけど、演じているうちに由良ちゃんがどんどん可愛く見えてきてました(笑) ――由良のように田中さんが、難しいけれど手に入れたいものってあります? 田中 朝ドラのヒロインを摑みたい。そこを目指すぐらいの思いで、お芝居と向き合っていきたいです。ただ、今作を演じていて感じたんですけど、私は役に入りすぎてしまうのでプライベートとの境界線がわからなくなっちゃうんです……。なので、お芝居だけをやっているとメンタル的にもキツくなってしまうと思うから、グラビアやバラエティ番組などの幅広くお仕事もさせていただけたら嬉しいですね。 ――由良を演じていた間はどんな感だったんですか。 田中 メンタルが終わってました(笑)。監督さんから、「クランクインするまで由良として生きてみて」って言われて。原作を全部読んで、由良の生い立ちやツラい過去などの背景も知っていたので、最初は本当にしんどかった。私は声も高くないし、喉も枯れてたし。実際に撮影に進んでいくと、私の演技を見ていた監督から「もう由良と仲良くなれたから、すぐに由良を出せるようになったね」と褒められて。それが嬉しくて2日ぐらい休みがあったときも、『由良を忘れないようにしなきゃ』と思って過ごしていたんです。なので、プライベートで(HKT48の)メンバーと話してると、「なんかあざとくなってない?」って言われてました(笑)

仲良くなった「意外な人物」

――あとは、不倫相手の妻を演じる宇垣美里さんとは現場で意気投合して、ご飯に行ったら初めて記憶を無くすぐらい盛り上がったと。 田中 そうです(笑)。私は覚悟を決めて臨んでいた作品だったので、それを説明したときに、宇垣さんがすごく褒めてくださって。ご飯を食べた日に私がバラエティ番組の収録があって、上手くいかなくて落ち込んでたんですよ。その話も聞いてくださって、お姉ちゃんみたいに慰めてくれてたんですよ。で、ヤケ酒をしてたらいつの間にか……。 ――宇垣さんが介抱してくれた、と(笑) 田中 たぶん……。気づいたら家に着いてました。宇垣さんが明日早いからって言ってて一緒にタクシー乗ったところまでは覚えてるんですけど。翌日連絡したら「酔っ払っても良い子だったよ」と言われて安心しました(笑)。本当に優しかったです。
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卒業コンサートは不思議な気持ち
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