元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。 「スカウトマンにスカウトされた」なんてフレーズは聞こえがいいものの、話を持ちかけた人物が必ずしも芸能関係とは限らない。 　今は夜職専門のスカウトマンが繁華街に溢れんばかりに生息していて、「お水でバコンと知名度を上げないか」「夜の世界で日給20万円稼ごうよ」と街行く女性に声をかける。近頃の“スカウト”とは、だいたい夜関係の仕事を指すといっても過言ではないだろう。 　スカウトという仕事をする人間がいるのなら、彼らと取引をする会社も無数に存在するということ。昼の世界の人間からすると収入を得る方法や実態がよくわからないと思うので、今回は私、“たかなし亜妖目線”で解説していこう。若干、独断と偏見が混じっているがその点はぜひ多めに見てもらいたいものだ。 　彼らは女性をプロダクションだの、お店だのに紹介し「紹介料」をもらうのが仕事。そのため、芸能であれ夜職であれ、スカウトマンはまずお抱えの子を確保せねばお金にならない。 　紹介料に関しては、先方に女の子を引き渡し、まとまった金額を一発もらって終わりの「買い取り（買い切りともいう）」もあれば、女の子の活動量に応じて歩合をもらうシステムと2パターンある。水商売だとほとんどが後者に当てはまり、送り込んだ女の子が稼げば稼ぐほどスカウトマンの懐に入る額が増える。 　もちろん還元されるパーセンテージは人によって異なるけれども、仮に「女性の稼いだ30％バック」というルールなら、100万円稼ぐ子を紹介すると30万円。なんともオイシイ金額だ。