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「なぜ葬儀に呼んでくれなかったんだ!」家族葬の後に“精神的苦痛”に悩まされた家族の告白

家族葬は間違っていたのかと自問する父親

葬式 母親の葬儀から1年がたち、こうした状況がようやく落ち着いたある日、Aさんの父はボソッと「母さんのためには、あの葬式はよくなかったのかな……」と呟いたという。  哀しそうに呟く父親に「かける言葉がなかった」と話すAさん。では、Aさん自身は家族葬についてどう思っているのだろうか。 「うちの場合は、母親がとても社交的で交友関係も広かったので、家族葬は間違っていたのかもしれません。亡くなった人に対する哀しみって、仕事したりして普段の生活をしていくうちに薄らいでいくもので、いい意味で『忘れられる』と思います。でも、うちのようにひっきりなしに亡くなった母のことを涙ながらに話す人を相手にしていると、ずっと哀しい気持ちのままなんです。これ、けっこうキツいですよ。ずっと家にいる父親なんかは、そうとう堪えてましたしね」

葬儀は生前からの準備が必要!?

 また、Aさんは「生前の準備が重要だった」と振り返る。 「亡くなる前に母の気持ちを確かめておくべきでしたし、母の交友関係で伝える人やその連絡先をまとめておくべきでしたね。闘病中の母に亡くなった後のことを聞くのは気が引けましたが、こういうことはちゃんとしといたほうがいいってことがよくわかりました。もし、母が家族葬を望んだのなら、その旨を葬儀の後にハガキなどで訃報を送ればあんなにひっきりなしの連絡はなかったと思います。それと、葬儀って亡くなったことをみんなに知らせる役割もあるんだなって。主要な人、数人に伝えるだけで話は広まっていきますからね」  続けてAさんは「お金のこともあると思いますが、葬儀選びは故人の人となりを考慮して、慎重に選んだほうが絶対にいい」と付け加えてくれた。  愛した伴侶と最後の時を静かに過ごしたいという、Aさんの父親の気持ちも痛いほどわかる。だが、生前に故人と親しかった友人達の気持ちも理解はできる。出会いは1対1かもしれないが、「別れは1対複数人」ということを忘れてはいけないのではなかろうか。
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家族葬にかかる費用は
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グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

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