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入学式で「しくじってしまった」人たち。大型量販店のおすすめスーツをコスパで選んだら…

上京する娘に「不憫な思いをさせないように」

ホームに停車中の東北新幹線はやぶさ 宮城県在住の宮田芳美さん(50歳・仮名)も、先日、次女が東京の大学に進学したばかり。上京する娘に「不憫な思いをさせないように」と、“ある物”をプレゼントしたそうだが……。 「子供が上京するにあたって、大学の入学金に加え、一人暮らしのマンションの契約なども含めて、使ったお金は200万円近くかかりました」  親元を離れる娘にさびしい気持ちもあるが、それよりも「頑張って欲しい」と思っているという。 「仙台も都会といえば都会ですが、やっぱり『東京は違うのかな』という思いもありました。もう社会人の長女が『東京で女子大生になるなら、ブランドもんの1つでもないと惨めなんじゃない?』と言い出したのです」  それを聞いた長男が「一人だけブランドもんを持ってないからって、パパ活とかするかもな」と悪い冗談を言う。 「まさか!とは思いましたが、娘や息子の感覚のほうが近いだろうし、次女も2人が私を誘導するように『相談していたのかも』って」  翌週、末っ子を連れてデパートに行き、20万円もするバッグを「お父さんと私から入学祝い」ということでプレゼントしたようだ。 「娘は『なんで急に? いらないよ!』と遠慮していましたが、東京で惨めな思いをして欲しくない親心で買ってあげました」

入学式で逆にビックリ!

 だが、満を持してバッグを持って入学式に行ったところ……。 「娘の同級生を全員見たわけではありませんが、ブランドもんを持っている子はぜんぜんいなくて(苦笑)。本人もそこまで欲しがっていなかったし、無理して買ってあげなくても良かったかも……と、ちょっと後悔しました」  バッグを買うように煽った長女と長男にも「まさかママが本当に買うとは思わなかった」と笑われたと話す宮田さん。 「あまりにちょろくて投資詐欺とかにひっかからないか心配とまで言われてしまいました」  そう落ち込みながらも末っ子から「母の日、期待しといてね!」と言われたそうで「結果オーライ」と微笑んでいた。 <取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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