更新日:2024年07月18日 17:54
仕事

「目の前が真っ赤に…」試乗車でアクセルをベタ踏み!ディーラーの営業マンが免停になるまで

1年経たずに“おかわり”してしまう

 経験のない方に細かく説明をすると、30日間の免許停止処分の場合は運転免許センターで1日の講習と適性検査を受ければ29日間短縮されます。私は休日に講習を受けて、晴れて1日間の免停処分だけとなり、翌日から通常業務に復帰することができました。  ですが、ここからが新たなドラマの始まりです。免許停止処分を受けると、1年間は「前歴あり」というカテゴリーに分類され、累積4点の違反で、さらに重い免許停止処分を受けることになります。  とても恥ずかしい話ですが、免許停止処分から1年の間に、私は業務中に社用車で起こした駐車違反、プライベートでの一時不停止で検挙されたことで、2度目の免許停止処分を受けることとなってしまいました。  しかも2度目の免許停止処分は60日間。2日間の講習を免許センターで受けたとしても30日間はハンドルを握ることができません。上司に事情を説明したところ「お前……やらかしたな。おとなしそうに見えるくせにやる時はやるじゃねぇか」と呆れ顔で言われてしまいました。

免停中、何よりつらかったのは…

自動車

※画像はイメージです

 免許停止中の30日間、私の営業活動は自転車、お客様の車を整備などで預かる時は店舗スタッフに手伝ってもらい、助手席で一緒に移動という恥ずかしい状態で過ごしました。何よりつらかったのがお客様に会った時です。 「あれ?今日は宇野さん車じゃないの?」 「宇野さんが乗っていかないの?」  といった言葉をかけられた際に「いやぁ……実は運転できない事情となってしまって……」と話すとお客様も事情を汲み取ってくれて「ああ、やっちゃったんだね」と返してくれるのがなんとももどかしい出来事でした。
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営業所内でついてしまったあだ名
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埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801
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