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“人口156人”の青ヶ島に住む40歳女性が描く展望「東京本土での暮らしに戻るのは無理ですね(笑)」

 四方を断崖絶壁に囲まれ、日本に数多くある離島の中でも最も上陸が困難とされる「青ヶ島」。そこでの日々の暮らしを伝えるYouTubeチャンネル「青ヶ島ちゃんねる」が人気を博している。  発信者である佐々木加絵さん(40歳)の飾らない語り口と実年齢を疑う美貌も相まって、チャンネル登録者は16.6万人(2024年7月10日現在)。動画視聴をきっかけに青ヶ島に魅了され、訪れる方も増えたという。  前回の記事に引き続き、青ヶ島での暮らしの実情や魅力、東京本土との違い、今後の展望などを佐々木さんに聞いた。
佐々木加絵さん

佐々木加絵さん

簡単に上陸できないことが魅力

――青ヶ島ちゃんねるはチャンネル登録者が16.6万人(2024年7月10日現在)。佐々木さんが投稿される動画をきっかけに、青ヶ島に旅行したい、住みたい、という方も多いのでは? 佐々木加絵(以下、佐々木):けっこう多いと実感していますが、行きたいと思っても簡単に行ける場所ではないので。ある程度の時間を確保しなければいけませんし、往復の交通費も高いですから。民宿も少なくて来られる人数も限られていますし……。でも、青ヶ島ちゃんねるを見て移住してきた方は2~3人いますよ。 ――上陸するまでが難しい、ということも青ヶ島の魅力ですからね。 佐々木:そうですね。仮にあまり知られていない陸続きの地域のことを投稿する人気のYouTubeチャンネルがあったとして、めちゃめちゃ人が来ると思うんです。ただ、青ヶ島の場合は簡単に行けない(笑)。でも、それぐらいがちょうどいいかなと思いますけどね。

宿が決まっていないと乗船を断られることも

佐々木加絵さん

島のことが好きな人に来てほしいと思う

――佐々木さんのお母様が民宿「かいゆう丸」を運営されているとのことですが、島には何軒の民宿がありますか? 佐々木:あまりないですよ。現在営業しているのは4軒です(2軒が休業中)。 ――そうなると、島に着いてから民宿の予約などをしようとしても、対応が難しそうですね。 佐々木:無理ですよね。青ヶ島行きの船だったり、交通機関を利用する際に宿の予約をしているかを聞かれるんです。宿が決まっていないと乗船を断られてしまいますよ。なので、民宿や交通機関は前もって調べておいてほしいですし、キャンプ場も予約が必要なので注意していただければと。ただ、ある程度旅が好きな方、離島への旅に慣れている方はちゃんと調べてから来られますよね。青ヶ島の歴史だったりもリサーチ済だったり……。本当に島が好きで、島のことを大事にしてくれる人に来てもらえるとうれしいですね。
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移住者と地元民の間のクッションになりたい
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千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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