更新日:2024年12月04日 15:50
ライフ

“日本一人口が少ない村”青ヶ島に住む40歳女性が、東京本土から戻ってきて感じたこと「退屈だろうと思っていたのですが…」

のんびり島の暮らしをお伝えしているだけ

――(2024年7月10日現在の)チャンネル登録者が16.6万人。すごい反響ですが、戦略的に何かを考えてきたということではなく、シンプルに日常の様子を配信していただけですよね? 佐々木:そうですね。のんびりやっている割にはすごいなと自分でも驚いています(笑)。事件とか何もないですし、「〇〇をやってみた」とか面白い企画を立ててやっているわけでもないので。本当にただのんびり島の暮らしをお伝えしているだけというか、ホームビデオみたいな感じですよね。 ――東京から青ヶ島へ行く場合、まずは八丈島まで行き、そこを中継地点として船またはヘリコプターで向かうことになると思いますが、船の場合だと約13時間ほどかかります。しかも欠航する可能性もありますよね? 佐々木:天候不良などで欠航する場合もありますが、7割ぐらいは出ているんじゃないかなと。1年間トータルで7割という感じで、8月とか夏の時期は就航率が100%だったりもするんです。逆に欠航が多いのは1月や2月ですね。ヘリコプターの場合も、霧がかかったりすると降りられなくなることも結構ありますね。梅雨の時期なんかもそうですし。

ヘリコプターと船、どちらで来る人が多いのか

青ヶ島ちゃんねる

時間に融通が利く人の場合は船を選ぶことが多いそうだ

――八丈島からヘリコプターだと約20分、船だと約3時間と所要時間が違いますが、やはりヘリコプターを利用する方が多いですか? 佐々木:そうですね。皆さん普段はお仕事をされていると思いますし、「どうしてもこの日に行かなきゃいけない」という方はヘリコプターに乗って、逆にある程度融通がきく方は「明日は天気が良さそうだから、船で行こう」と船を選んだり。青ヶ島に来られるような方は、けっこう離島に行った経験が多かったり、旅慣れしている方が多い印象ですね。 ――青ヶ島は、島全体が「二重カルデラ」(高さ250mの断崖で囲まれ、外輪山と内輪山のある二重の火山島)という独特の地形ですが、そのことが旅行者の好奇心をくすぐる? 佐々木:やっぱりインパクトがあるんで。何があるからっていうよりも、「青ヶ島にたどり着いた時点で完結」みたいな感覚なんじゃないですか。たどり着くのが難しいからこそ着いただけで満足、みたいに思ってもらえているのかなと。
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120世帯の家を“覚えて”配達
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千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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