更新日:2024年12月04日 15:20
仕事

“元ジャニーズ”28歳が歌舞伎町でホストに。酒を1滴も飲まずに「月1500万円売り上げた秘訣」

高1でジャニーズをクビ ホストの世界へ

あやなさん

あやなさんは正統派アイドルのルックスで、ホストクラブでも「ホストっぽくない雰囲気」が人気

 モチベーションが落ちた理由は他にもある。大好きだったサッカーを辞めざるを得なかったことへの後悔だ。 「高校は芸能コースに進学しました。でもその頃から、どうしても芸能よりサッカーがやりたいと思うようになりました。それにストーカー被害を受けたり、いつデビューできるか分からない日々がストレスになったりしたのもあり、ジャニーズjr.としての活動がどんどん辛くなっていきました」  そして高1のとき、ある事件が起きる。 「自分が参加する予定だった大きなコンサートをドタキャンしてしまいました。コンサート当日、事務所から何度も電話がかかってきていました。そのとき僕は地元の友だちと遊んでいて『こっちの生活のほうが楽しい』と思ってしまい、出ることができませんでした。その結果、事実上クビになり、ジャニーズ事務所を退所することになりました」 「芸能コースにいる意味もない」と、高2のときに中退し、通信高校に転校した。その後、父親から事業承継する話が出たが、あやなさんはこれを断った。 「自分はまだ何も成し遂げていない。何かに成功して周りに認めてもらってから、会社を引き継ぎたいと思いました」  22歳のときに起業し、映像制作事業やメンズ向けコスメ事業などを展開した。会社自体は順調だったが、25歳のとき、地元の友だちから「ホストをやってみたいから一緒に面接に行かないか」と声をかけられた。  あやなさんは、誘われた理由を「イケメンだからだと思います」と笑う。

“ノンアル営業”でも入店2か月半で新人賞に

 とはいえ、あやなさんは1対1で話すことが苦手で、お酒は1滴も飲めない。一見、ホストには不向きだが、実際に働いてみると、全てが数字で評価されるというホストのシステムに、負けず嫌いの性分がマッチしていた。 「最初は月5回くらいしか出勤していませんでした。でも、ほかの人に売り上げで負けている自分がダサくて悔しかったんです。だから会社はいったん休眠状態にして、翌年から週5で出勤するようにしました。TikTokも1日5時間くらい配信していましたね」  お酒は飲めないものの、だからこそ「話を聞いてくれる」「相談に乗ってもらえる」という理由で指名が増え、入店2か月半で新人賞を獲得した。 「お酒を飲んでガンガン営業するホストが多い中、この優しい顔で『うんうん』と、話に耳を傾けているところが良いみたいです(笑)」
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将来は父親の会社を継ぎたい
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