更新日:2024年10月24日 19:40
ライフ

「2m20cmの髪」から丸刈りに…“日本一髪が長い女性”が病気で髪を失って気づいた「自分の武器」

「髪をバリカンで刈って丸坊主になる」動画を公開

神戸リン

周囲の励ましのおかげで病と向き合えることができた

絶望のどん底に落とされた神戸さん。そんな中である1本の動画をSNSで公開する。それは、誰よりも長い髪をバリカンで刈って丸坊主になるという衝撃的な内容。 「恐怖や不安を一人では抱えきれず、知人や友人に打ち明けたんですが、みな温かい励ましの言葉をくれて。おかげで、治療と向き合う気持ちがふつふつと湧き、病気を乗り越えていこうと心の底から思えました。いわば、心に光を灯らせてもらった感覚になったところで、動画の公開を決めたんです」 多くの人の支えと彼女自身の心の強さによって、気持ちが前向きに変化してきた神戸さん。 根本的な治療法はないというが、入院をして治療を続け、世界初となる「頭部への炎症を抑えるためのカテーテル手術」も受け、現在は新しい髪が生え始めている。

髪を失ってから気づいたこと

神戸リン

ありのままの姿を誇りに思えるようになった

“日本一髪の長い女性”が、一転して髪を失う――。あまりに残酷な展開だが、この状況を経てから見えるようになった景色もある。 「長く美しい髪を自己表現の武器として使っていましたが、髪を失ってからはどんな時でも諦めない心の強さこそが、自分が持つ最大の武器だと感じました。生きていると様々な困難がありますが、この病気が私に教えてくれたのは、『人は誰でも、自分が生きているありのままの姿を誇りに思うことができる』ということです」 逆境を乗り越え、堂々と“今の自分”を発信する姿には、尊敬の念を感じざるを得ない。まさに、“ないものねだり”で日々苦しみ続ける多くの現代人が参考にすべき対象なのではないか。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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