雑学

中国の日本菓子モドキを毒味した…偽おっとっと、偽雪見だいふく、偽コアラのマーチ

 排水溝から作った下水油や毒ミルク事件など、命にかかわる食品偽装が横行している中国。もはや現地では、国産食料品の信頼は地に墜ち、特に子供の口に入れる菓子類などは、少々割高でも外国メーカー産の商品が好まれている。しかし一方では、「外国メーカー産モドキ」も市場に多数出回っているという。そこで取材班は広東省のある庶民的なスーパーで、日本メーカー産と思しき菓子類をいくつか買ってみたのだが……。

今回、入手したお菓子がこれだ!

 まずは集合写真中央の、コアラのマーチ風(約180円)を見てほしい。箱に書かれた商品名を見ると、その名も「EDO PACK」であるが、生産元は広東省江門市。れっきとした中国産なのだった。ところが箱には日本語で「ベアのチョコお菓子」とかかれている。よく見ると「ベア」の文字が若干大きく、なんだか「コアラではない、ベア(熊)だ。文句あっか?」と言っているかのようである。

 中身は予想通り、熊をかたどったビスケットのコーティングの中にチョコレートが詰まったもの。熊のプリントが薄く、個体によっては消えかかっているのがなんだか寂しい……。味のほうは、本家コアラのマーチよりもビスケットが分厚く、チョコレートの味は薄い感じだ。

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劣化版コアラのマーチ?

 次に食べてみたのは、写真右端の見るからに「おっとっと」風のスナック(約60円)だ。商品名の「好多魚」は、和訳すると「お魚いっぱい」といったところか。魚介類をかたどったスナックなのは「おっとっと」と同じだが、味はグリコのトマトプリッツのよう。生産地は河北省となっているが、メーカーはチョコパイで有名な韓国企業の「オリオン」であった。韓国メーカーのパクり菓子が中国で生産・販売しているということか。

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「おっとっと」に比べ、造形が明らかにショボい……

 続いて集合写真手前の雪見大福風アイス(約70円)を開封してみる。アイスの部分が紫色なのは、紫芋かと思ったが葡萄色素によるもの。なぜわざわざこんな色にしたのかは謎である。また、求肥の部分がやたらとドロドロで、食感も臭いも熱で溶けたプラスチックのよう……。これこそ体に悪そうだ。ちなみにこちらも産地はEDO PACKと同じ広東省江門市だった。

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パッケージのプラスチックの臭いが移って、体に悪そうな味がする

 今回買い集めたなかで最も美味しかったのが、集合写真左端の「サーモン寿司味」だ。商品名は日本語で書かれてあるが、やはり生産地は広東省広州市となっている。

 この商品は、プレーンのポテトチップスに、付属の「サーモン味調味料」なるパウダーをふりかけ、シェイクして食べるという凝ったもの。食べ方には日本語で「左ふりふり右ふりふり」と書かれてあった。コピーとしてはそんなに悪くはない(笑)。筆者も指示のとおり「ふりふり」して食べてみたが、サーモンの味はまったくせず、なぜこのネーミングになったのかは不明だ。しかし、鼻にツーンと来るわさびの風味は、湖池屋のわさビーフにも似ており、日本人の口にも合いそうだ。

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左ふりふり右ふりふり……楽しそうですね(苦笑)

 ということで、今回購入した5点はすべて日本メーカー産ではなかったことが判明した。しかし中国の消費者のなかには、日本ブランドだと信じて買っている人もいないとは限らない。こうした日本メーカー産モドキがひとたび食品事故を起せば、日本のブランドイメージに傷がついてしまう結果になるかもしれない!?

【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州を拠点に、最新の話題をお届けする。




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