更新日:2024年10月01日 16:52
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大谷翔平は「ナ・リーグMVP」を獲得できる?NYで「リンドーアMVP説」が再燃してるワケ

ナ・リーグのMVP論争が再燃したワケ


 ナ・リーグのMVP論争が再燃したのはレギュラーシーズン最終日。ハリケーンの影響で延期されていたメッツとブレーブスのダブルヘッダーが行われたが、その1試合目にリンドーアが魅せた。  ブレーブスが1点をリードして迎えた土壇場の9回表、リンドーアが打席に立つと、値千金の2ランを放ち、メッツが逆転。その裏の反撃をしのいで、チームを2年ぶりのポストシーズン進出に導いたのだ。  開幕前は、地区3位がやっとという低評価を受けていたメッツ。ポストシーズンに辿り着いたのは、リンドーアの存在が大きかったのは間違いない。  そして、リンドーアが最後の最後に残した爪痕も確かにインパクト十分。「ナ・リーグのMVP論争が再燃した」というメッツファンの言い分にも一理あるだろう。

ニューヨークのファンの雑音をかき消すことはできるか

 ただ、リンドーアと大谷の打撃成績を比較すると、大谷が圧倒していることは火を見るより明らか。リンドーアのリーダーシップや守備での貢献度を加味しても、大谷のMVPは確実視されている。  すでにMVP投票は締め切られているとはいえ、全米で最も熱狂的といわれているニューヨークのファンの雑音をかき消すためには、大谷がポストシーズンで大活躍をするしかなさそう。できることなら、リーグ優勝決定シリーズでメッツと、ワールドシリーズでヤンキースと対戦し、直接対決で白黒をつけてもらいたいところだ。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。
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