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派遣バイトで「廃墟ラブホ」を清掃した男性。家に帰ってネットで検索した結果、“恐ろしい事実”が

最上階に広がる“アングラ”な世界

ラブホテル 宇野さんたちは、緊縛用のベッドやX字型の拘束台、手枷足枷付きの椅子など、見たこともない異様な光景に圧倒されたという。 「僕たちは恐怖心も強かったものの感覚がマヒしてきていて、一体これは何に使うんだ? と興味も沸いていました。思わずふざけて写真や動画を撮り始め、僕はその映像を友人や当時付き合っていた彼女に送ったんです。  友人たちは『面白いバイトだな』と笑ってくれたんですが、彼女からの返信は少し違っていて……『なんか不気味だね、気をつけた方がいいんじゃない?』と来ました。  その文面を見た瞬間、僕は我に帰りました。見たこともない器具の数々に興奮して一瞬忘れていましたが、ここは埃まみれの廃墟ホテルです。しかも、よくよく目を凝らして見ると、床には血の跡のような大きなシミも広がっていて…とにかく異様で恐怖心がまた増しましたね」

この廃墟ホテルで起きていた事件とは

 その夜、無事に帰宅した宇野さん。けれど、あのラブホテルのことがどうしても頭から離れず妙に気になったため、ネットで調べてみると衝撃の事実が明らかになったそうだ。 「……あのラブホ、過去にカップルが宿泊していたはずの部屋から女性が変死体で発見され、男性は行方不明になった事件があったようなんです。背筋が凍りついた僕は、バイト仲間にもこの事実を伝えることができず、彼女にも言えず、一人でその恐怖を抱え込むしかありませんでした。  振り返ってみると、廃墟ラブホテルで感じた、“何かが重く身体にのしかかるような違和感”って……! いや、もう考えないようにします。ラブホテルは霊が出るという噂は耳にしたことがあったのですが、まさか自分がそんな場所に足を踏み入れることになるとは思いもしませんでしたね」  今でも夏の夜になると、宇野さんはあの日の廃墟ラブホで目にした器具の数々や血の跡のようなシミが脳裏をよぎり、強烈な鳥肌と嫌な冷や汗が大量に出るという。 <取材・文=逢ヶ瀬十吾/A4studio>
編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。興味のあるジャンルは映画・ドラマ・舞台などエンタメ系全般について。美味しい料理店を発掘することが趣味。
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