②“大きく”見せようと「俺自慢」を繰り広げてしまうから
がんばってモテようとする中年男性がやってしまいがちで、女性陣をドン引きさせているのが「俺自慢」トークでしょう。
これまでの仕事で自分が担当したプロジェクトを自慢したり、趣味で集めている値の張るコレクションを自慢したり……。そんな自慢話に辟易としている女性は非常に多いのです。
ですから、いくら女性からの興味を惹きたくても、意気揚々と自分の栄光を語りまくるのは御法度。もし女性のほうからグイグイ聞いてきてくれたのであれば話してもいいですが、基本的に自慢系の話は自発的に発信しないというのがセオリーでしょう。
では、モテる30代・40代がどういうトークをしているかというと、自分の失敗談エピソードや自虐ギャグなのです。
とはいえ、自分に自信がない30代・40代が自虐ネタを話すと、聞き手は一切笑えずにその場が痛々しい空気になってしまうので、きちんとした根拠に立脚した“自信のある男”が、失敗談エピソードや自虐ギャグを言うというのがポイント。
成功体験談などは語らずとも所作や雰囲気から“しごでき”感は漂うものなので、わざわざ自慢げに語る必要はないのです。
③数ヶ月といった短期間で口説こうとして焦っているから
モテたいという意識が強いと、自分からガツガツ積極的にアピールしてしまいがちですが、それが逆効果になってしまうというのも“あるある”でしょう。
特に20代女性を狙っていると、向こうから擦り寄ってきてくれる機会はなかなかないため、こちらからアプローチしていくしかないという考え方になりがちですが、それこそが非モテの悪循環にハマッてしまう思考なのです。
20代女性が“肉食系男子”を嫌いなわけではないので、同年代の男性からグイグイ口説かれれば嬉しく思うかもしれませんが、
“肉食系中年”は「いい大人なのにみっともない」とドン引きされてしまうのがオチ。
とはいえ、モテている30代・40代男性が常に受け身でいるというわけでもありません。恋愛離れしつつある20代女性が向こうから来てくれるなんてミラクルはそうそうないので、自ら動くケースも当然あります。
ただ、“数打ちゃ当たる”のように節操なく矢を放ちまくるのではなく、ここぞというベストなタイミングを見極めて、必中の矢を放って女性を口説いているのです。
ですから、モテている30代・40代男性は、基本的に短期決戦で考えていません。
女性から好かれない中年男性は、狙いを定めた女性を数ヶ月で口説き落とそうとしがちで、その焦りが「非モテスパイラル」に陥る原因。
若い女性と恋愛ができている中年男性は1、2年といった長期スパンで考えているため、焦ることなくどーんと構えていられるのです。そして、こちらからアプローチしても嫌がられない絶妙なタイミングが訪れるのを、余裕な雰囲気を醸し出しながら待っているのです。
非モテの原因となるのは“無理”や“見栄”や“焦り”
――30代・40代男性が「がんばってモテようとするほど非モテになる」構造的要因を3つ紹介しましたが、いかがでしたか?
要するに、“無理”や“見栄”や“焦り”が出てしまうと非モテの悪循環に陥ってしまうというシンプルな理由なのです。
<文/堺屋大地>
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):
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