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義理の妹を居候させた部屋が「数カ月でゴミ部屋」に。「自立する資金を援助する」ことで厄介払いに成功したが…

早く追い出したいものの、遅々として進まず…

 事態を鎮静化するため、宮瀬さんは光さんと話し合うことにした。 「妻の言い分は『数日だから大丈夫だと思い、言わなかった』というものでした。義妹は家を決めずにズルズルと居候状態が長期化し、妻は仕事が忙しくて腰の重い義妹に家を探させることができなかった。それが、この結果に至った経緯でした」  光さんとの関係は元に戻ったが、問題はまだ未解決の状態だった。 「義妹に出ていってもらうために説得しようとしたんですが、『家が決まってない』『お金がない』と言うばかりで、全く動こうとしないんです。何度も説得しようとしたんですが、どんな話も彼女の耳には入らない状態でした」

「自立する資金を援助する」ことで厄介払いに成功したが…

 一刻も早くこの状況から抜け出したいと考えた末に、苦肉の策に辿り着いた。 「今出て行くのであれば、資金を援助すると申し出たんです。具体的には言いたくないですが、そこそこの額を毎月支払うというものでした……。それでようやく同居を解消することができました」  麻奈巳さんが専門学校を卒後するまでの1年あまり、無駄な出費は続くことになった。 「その後、義妹は就職したんですが、人間関係がうまくいかずに退職して、実家に帰ることになりました。あの苦痛と資金援助はなんだったのかと思うと、いまだに気持ちの整理がつきません」  光さんの実家に行く際に、麻奈巳さんと顔を合わさざるを得ないが、お互いに終始無言で冷え切った関係にあるという。 <TEXT/和泉太郎>
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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