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元セクシー女優が暴露する「風俗店“摘発ラッシュ”の裏事情」。AV業界にも影響が及んでしまうワケ

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半で引退を決意し、ライターへ転向。現在は鳥越アズーリFM「たかなし亜妖のモザイクストリート」で冠番組を持つなど、メディア出演も積極的に行っている。

風俗店の摘発が急増しているワケ

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 近頃、風俗店などの“オトナのお店”の摘発が全国で相次ぎ、職を失う女の子や、案件の減少に頭を悩ませるスカウトマンが急増した。摘発と聞けば脱税などがイメージされがちだが、最近はスカウト会社を仲介したキャストの斡旋が主な原因となっている。  その影響により、風俗店ではスカウトマンの利用をやめ、働き手の募集を求人のみに限定し始めている。一部ではこっそりと契約を続けるケースもあるようだけど、基本的には仲介を挟まないやり方へと変更したらしい。

突然の摘発で無職になってしまう女の子も

 店の摘発は、ある日突然やってくる。「そろそろあの店はヤバイ」なんて噂が立っても、いざやられたのは全く違うところだった!などという“見せしめ”もよくあるので、流れを完璧に読むのは難しい。  職場が消えれば、その場で無職まっしぐら……。これが何の保証もない夜職の怖さである。女の子を守るのが裏方の役目ではあるものの、ボーイたちも仕事を失えばキャストどうこうの騒ぎではないだろう。こうして摘発を喰らった店舗の従業員たちのほとんどが、急な職探しを余儀なくされ、散り散りになる。  ただ、即戦力は引く手あまたなので、顧客の多いキャストや界隈での有名人は他店から声がかかりやすい。もし店が閉店しても、系列店があれば上の人間から「明日からこっちに移動しないか?」なんて誘いもあり、すぐに再就職ができるだろう。

新人の女の子は再就職が難しい

 職を失って不憫なのは入店したての新人や、伸びしろがある“これから”の女の子。まだ経験が浅く、即戦力にならないと誰かからの声掛けを待つにも値しないため、職探しを一からせねばならない。  相当ビジュアルが良ければ誘いを受ける可能性もなくはないが、今は全員に満足のいく稼ぎを与える余裕がない店が多いだろう。多くのキャストを抱えられないとなると、勧誘は即戦力の人限定になってしまう。  閉店が相次ぐと母数そのものが減り、女の子たちは働く場所を見つけにくくなる。現代の夜職ブームとは裏腹に、存続の厳しさがよく現れた大きな問題の一部が“摘発”と言えようか。
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セクシー業界にも影響が…
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
X(旧Twitter):@takanashiaaya

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