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満員電車は誰もが嫌だと思うもの。そんなストレスフルな状況は、時に人をおかしな行動に駆り立ててしまうのかもしれない。
首都圏でも有数の満員電車で通勤している沢橋雄介さん(仮名・35歳)は、電車内で危険人物に遭遇したことが今でも忘れられないという。
「思い出しただけで、怒りと自分の不甲斐なさで本当に嫌な気持ちになります。15年近く満員電車で通勤していますが、間違いなく一番嫌な経験でした」
沢橋さんが乗り込む朝の通勤電車は、普段はさほど混まないのだが、その日は様子が違っていた。
「普段は空いているというほどではありませんが、隣の人と密着するようなことはないぐらいの乗車率なんです。でも、その時は踏切の故障か何かで遅延していて、乗り込んだ時には、あふれんばかりに人が乗っている状態でした」
いつもならば過ごしやすいベンチシート前の席に立つところだが、その日は到底そこまで行ける状態ではなく、一番混み合うドア前のエリアで苦悶することになった。
「駅に停まるたびに満員の電車にさらに乗客が乗ってくる状態で、本当に苦しい状態でした。あまりの混雑でスマホを見ることもできずにいると、すぐ近くから悲鳴が聞こえてきたんです」
声を上げたのは、沢橋さんの隣に立っていた女性だった。
「どうしたんだろうと思って見ると、背後を気にしているようでした。首をひねって見てみると、女性の後頭部に棒のようなものが当たるところが見えたんです」
棒の正体は70代ぐらいの男性が手にしている杖だとわかった。
「混み合う車内で偶然当たってしまったんだろうと思ったんですが、違っていたんです。その老人は女性の後頭部を杖の柄の部分でコツコツと叩いていたんです。老人は『押すんじゃない!』と怒鳴っていて、混雑に押されることにキレているようでした」
女性は「押されるんです!」と反論したが、頭に血が上った老人は「いいから押すんじゃない!」とまるで意に介さず怒鳴り散らしていたという。
満員電車内でなぜか悲鳴が…

写真はイメージです
老人が杖で女性の後頭部を…
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込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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