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女性薬剤師に“急に大声でキレた”60代の老人。ガタイのよい男性に注意され「そそくさと退店」するまで

 現在、大きな社会問題となっているカスハラだが、それは病院などの医療機関も例外ではない。医師や看護師の中には暴言など浴びせられた経験のある者も多く、患者を意味するペイシェントを取って『ペイハラ(ペイシェント・ハラスメント)』と呼ばれている。  建設会社に勤める山下瑛士さん(仮名・38歳)は、今から半年ほど前、風邪をひいて地元のクリニックへ。診察を受けた後、処方箋を持って近所の調剤薬局を訪れたが、ここでペイハラの現場を目の当たりにする。

急に大声でキレ始めた60代くらいの老人

調剤薬局でキレた老人

※画像はイメージです。以下同

「女性薬剤師さんが待合スペースのベンチに座っていた白髪交じりで小柄の60代くらいの男性に近づき、何やら話をしていました。通常は受付時に発行される整理券番号でカウンターに呼ばれるため、何だろうとは思ったのですが、すると男性が急に『何で薬がないんだ! すぐに用意しろ!』って大声でキレ始めたんです」  その様子から男性が服用しなければならない処方薬の在庫がなく、説明を聞いて激高したと状況を察した山下さん。それでも聞き耳を立てると、すでに取り寄せるように手配しており、同日の午後には用意できる、といったことを女性薬剤師が話していたとのこと。  しかし、「最初から薬を用意しとくのが常識だろ!」「在庫がないって患者をバカにしてるのか!」と彼女のことを責め続けていたそうだ。

薬の在庫切れは珍しいことではない

「私も以前、消化器系の病気でしばらく通院していた時期があるのですが、一度だけある薬が在庫切れですぐに用意できないと言われたことがありました。この時とは違う調剤薬局でしたが時間も遅かったせいもあり、用意できるのは翌日になると言われ、ある分だけを貰って帰ったんです」  ちなみに当時は「そういうこともあるんだ」としか思わず、翌日自宅に届けてもらうことに。自身は仕事で不在だったが妻が居たため、代わりに受け取ってもらったそうだ。
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「いい歳してみっともないマネはやめましょうよ」と諭すも…
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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