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賃上げしたはずなのに「年収が50万円減った」32歳女性の嘆き。“若手優遇の給与体系”に納得できない

賞与の時期に浮かぶのは笑顔ばかりではない。大量リストラ、納得のいかない査定、不祥事のしわ寄せ……。今年も「夏のボーナス」は企業の本音をあぶり出す。話題になった企業に勤める社員たちはいくらもらい、何を思ったのか。その“実額”を調査した──。

賃上げしたはずなのに「年収が50万円減った」

不祥事&リストラ企業[夏のボーナス]大調査

「子育てへの理解など、労働条件がいい。転職すべきなのか、迷います」(村上さん)

「去年までは、3月に出る決算賞与が100万円近くありました。しかし、今年から決算賞与を廃止にすると会社から通達があり、550万円あった年収が50万円も減る計算なんです」 そう話すのは、東北地方に本社を構える中小食品メーカーで営業職として働く村上亜希さん(仮名・32歳)。納得がいかない村上さんは、会社の上層部に決算賞与廃止の理由を問いただしたという。 「上司の説明では、若手社員の定着を促進するためだという話でした。基本給や夏と冬のボーナスの評価制度を見直し、決算賞与がなくなった分をベースに分配することで額面を増やして採用や定着につなげたいという考えのようです」

決算賞与は唯一の“頑張り分”の還元だったのに…

村上さんは営業成績の優秀な稼ぎ頭で、会社への貢献度は十分。今回の若手優遇の給与体系への変更に納得ができるはずもない。 「ウチの営業は歩合もインセンティブもないので、決算賞与が唯一の“頑張り分”の還元でした。基本給は3000円だけ上がりましたが、カットされる決算賞与の金額が大きすぎて雀の涙。しかも、新入社員には高卒や専門学校卒のコも多く、敬語がほとんど使えなかったり、電話やメールの対応もまったくできないようなレベルもザラ。そんなコたちの給料が上がって、年収が下がった私が教育しなきゃいけないのか……」 2児の母でもある彼女。中学受験も検討しており、年収減は死活問題だ。 「これから教育費もかかるし、会社は副業も禁止。これ以上若い世代への優遇が加速するなら、転職もやむを得ないと思っています」 完全な会社都合による若手優遇の煽りを受けた中堅の嘆きは止まらない。
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リストラ・不祥事企業の中で賞与額に差が出る理由
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