特殊清掃業者が考える“孤独死”を防ぐためにできること「もっと地元の輪を広げていきたい」
孤独死を完全になくすことはできないが、少しでも減らせるように企業で何かできることはないか——。そんな思いを胸に、地元で高齢者向けのコミュニティを作るべく奮闘している会社は多い。
都内を中心にさまざまな現場で特殊清掃を手がけるブルークリーン株式会社で働きながら、特殊清掃の実態を伝える登録者5万3000人以上のYouTubeチャンネル「特殊清掃チャンネル」を運営している鈴木亮太さんに、孤独死を防ぐために続けている地域への貢献活動について詳しい話を聞いた。
鈴木さんが働くブルークリーンは本社がある東京都大田区を中心に地域住民との交流を増やし、少しでも孤独死を予防できるような活動を行っている。
「大田区って高齢者が多い地域で、必然的に今後は孤独死が増えていくと思われます。今、日本全体が高齢化社会なので、孤独死を完全に予防する社会を作っていくというのは難しいと思いますが、自分たちが出来ることを少しでもしよう。そんな気持ちで地域住民との繋がりを作る活動を始めました」
大田区から始まった会社なので、大田区在住の方からの仕事の依頼が多いという。
「全国的に仕事を請け負っているわけではないので、きちんとした統計はとれておらず、体感値での話になってしまうのですが、大田区では自宅で起きる事故による孤独死が多いように思います。
大田区は高齢者が多い街なので、自治体としてはもちろん、高齢者の方々に向けた取り組みを行っている企業も多いです。たとえば、健康を維持するための体操教室や、地域の高齢者を包括的に支援していく集まりなど、こうした活動に参加したり協賛したりして協力させてもらっています」
孤独死を予防するには、地域コミュニティの活動を増やしていくことが大事だと言う。
「近年は特に地域に根ざした活動に力を入れています。直近で言うと『おおたユニバーサル駅伝大会』を大田区の『平和の森公園』にて開催しました。我々が主催というわけではないのですが、協賛企業兼ランナーとして協力させていただいたという形です。選手として参加できる方たちは小学生、障害者、60歳以上と決まっていまして、多くの人に参加していただきました。駅伝なので1人1キロ走って、次の人にバトンタッチ。『がんばったね』と声を掛け合っていくのが楽しかったです。孤独死を予防するには、こういったコミュニティを増やしていって1人になる環境をなるべく作らないようにするのが大事だと思っています」
駅伝以外にも高齢者の方達と交流する催し物には積極的に参加している。
「コロナが流行って以降、高齢者の方々は外出が今までよりも少なくなったと思うんです。でも家にいても退屈なので、何か催し物をしたいという声が自治体に多く届いたようです。弊社も何か貢献できないかなといったところで、除菌など衛生的環境を担保する活動をやらせてもらいました。高齢者の方達と交流する企画には積極的に参加するようにしており、まずは大田区から孤独死を少しでも減らすような活動をしています」
高齢者の孤独死を防ぐには……?
1人ぼっちの環境をなるべく作らない

「おおたユニバーサル駅伝大会」に協賛企業として参加。画像提供:ブルークリーン(以下同)

ランナーとしても走る!
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(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦
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