「俺も令和時代に二十代だったら…」社会人三年目で結婚する後輩への戸惑い――小説『まだおじさんじゃない』【第一章・第三話】/鳥トマト
―[連載小説『まだおじさんじゃない』]―
いつの間に若者ではなくなったのだろう。39歳、年齢的にはおじさんである。でも「おじさん」と呼ばれることに抵抗感を覚えるのはなぜだろう――。出版社で漫画編集者として働く若林は担当作家のヒルビリー真中に占いをしている姿を見られ、イジられてしまう。打合せを終え、別れた彼女とのことを胸に止めながら、会社に戻ると社会人3年目の後輩が結婚報告をしていた。
「俺も令和の時代に二十代だったら、彼らみたいに仕事よりも自分の生活優先の日々を送れたのだろうか」――。『東京最低最悪最高!』が話題の人気漫画家・鳥トマトが自称“ベテランの若者”の心の惑いを描く。
第一章(若林信二編)・第三話「多様性フルコース男」
若林信二…39歳、バツイチ。出版社・有幻社の青年漫画誌の編集部で働く編集者。自身が「おじさん」であるかどうかがわからず生きている

若林信二

ヒルビリー真中

堅山賢一
―[連載小説『まだおじさんじゃない』]―
漫画家でありながら、歌ったり踊ったり、また小説家としても活動する奇才。現在、『二月に殺して桜に埋める』『私たちには風呂がある!』を連載中。その他の著書に『東京最低最悪最高!』『アッコちゃんは世界一』などがある。Xアカウント:@tori_the_tomato
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