『ダーリンは平民』サーヤ著etc. 絶対売れる本を妄想してみた
出版業界人や本好きの人なら、「この人がこんな本を書いてくれたらいいのに」と妄想したことがあるはず。たいていは実現しないのだが、もし実現性無視で勝手に夢を語っていいなら? 週刊SPA!5/15発売号「『妄想ベストセラー』企画会議」では、名物編集者・書店員・書き手の方々に、「絶対ヒットするドリーム企画」を考えてもらった。
さわりだけ紹介すると――
まだ表に出ていない大物に書いてもらうのはヒットの王道だが、『本の雑誌』の浜本茂編集長が考えたのは、「村上春樹の奥さんが本書いたら売れるんじゃない?『村上家の家計簿』とか『村上春樹のレシピ』とか」。村上春樹本人が書いてくれるなら、「『1Q85』『1Q86』『1Q87』……と、どこまで売れるか見てみたいです」。新潮社だけでなく、毎年各社持ち回りでお願いしたいぐらいだ。
村上春樹モノで、たまに出版人の口の端に上る妄想ベストセラーといえば、『村上春樹 West』シリーズだ。つまり兵庫県生まれで関西弁ネイティブである村上春樹が、今までの作品を自ら関西弁に翻訳する、というもの。「おっちゃん、そらあかんで」などと喋る主人公がスパゲティならぬお好み焼きを作れば、村上ワールドが土着的な新境地を開くかもしれない。
この特集内でSPA!編集部が妄想したのは『ダーリンは平民』。著者はサーヤこと黒田清子さん。清子さんはマンガやアニメがお好きで『アニメージュ』の愛読者だという噂もあった。ならばいっそ自らペンを執っていただいて、民間人である黒田慶樹さんとの結婚生活を『ダーリンは外国人』ばりのコミックエッセイにするのはどうか。クルマやカメラにお金をつぎこむ剛毛の東京都職員・慶樹さんはキャラ立ちしそう。上司の石原慎太郎都知事閣下もイジりがいがあるが、清子さんのご実家の話はちょっと書きにくい。
そういえば『ダーリンはヤリチン』というのもあったが、これは倉田真由美さんの『だめんずうぉ~か~』18巻の副題。ダンナさんは600人斬りですからね。外国物で『ダーリンはヤリチン』を出すなら、エリン・ノルデグレンさん(タイガー・ウッズ選手の元妻)にお願いしてみたい。
中川淳一郎さん、辛酸なめ子さん、丸善の名物書店員さん等々のドリーム企画は週刊SPA!5/15発売号をご覧ください。
<文/週刊SPA!編集部 写真/kanamas from Flickr>
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『だめんず・うぉ~か~18 特別編 ダーリンはヤリチン』 なめ子さんからのチクリ情報も収録 |
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