更新日:2025年12月13日 11:11
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温泉地・湯河原で大暴れするサルに住民が悲鳴「ドアノブを回して家に上がり込む」露天風呂で排便された旅館は大損害

 ドアノブを回して旅館へ侵入し、茶菓子を食い荒らし、露天風呂に浸かる――。クマよりも人を恐れず、知恵と執念で生活圏へ踏み込む“進化系サル”が急増。温泉街では、想像を絶する被害が日常化していた!

ジョギング中に襲撃! 登校中の児童を威嚇

サルが温泉街で大暴れ中

湯河原温泉のメインストリートを我が物顔で闊歩するサルの群れ

 過去最悪となったクマの被害が連日報じられるなか、静かに、しかし急速に人間の生活圏を脅かし始めている動物がいる――サルだ。  全国の自然豊かな温泉街ではサルの家屋侵入や人身被害が相次ぎ、住民が悲鳴を上げている。  首都圏の代表的温泉地・神奈川県湯河原町では、サルによる家屋浸入や家財損壊、人への威嚇などの生活環境被害が昨年1万854件に達した。  飲食店の主人が嘆く。 「昔は土産物屋の店頭から食べ物を取っていくだけでしたが、今はドアノブを回して家に上がり込み、人がいても堂々と食べ物を盗んでいく。人馴れしたサルは人を怖がらないどころか、完全に人間を舐めてます」  街のメインストリートの鮮魚店で働く女性が最も懸念するのは、人身被害だ。 「つい先日もジョギング中の女性がサルに襲われた。夕方、買い物や散歩に出るときは、護身用にバットを持ち歩く人もいるほどです。うちの前は小学生の通学路ですが、サルは朝夕に動きが活発になるので登校中にもよく出てくるんです。少し前、駅前で子供が襲われてケガをしているし、心配ですね」

糞尿攻撃で復讐!? 進化系サルの恐怖!

サルが温泉街で大暴れ中

湯河原のビアバーのテラスで、客のつまみを横取りして食べるサル

 湯河原町役場環境課によれば、「野猿追い払い隊」が花火の爆発音でサルを山に追い上げようとしているが、市街地を囲む山林に逃げ込まれ、また出没する……の繰り返しで、対策の効果は上がっていない。  一方で、サルによる経済被害も想像以上に深刻だ。ビアバーの店主は憤る。 「夏に網戸を器用に開けるサルに何度か家に入られ、30万円かけて頑丈なサッシにしたのにすぐに壊された。屋根に上ったサルに瓦やテレビのアンテナを壊された家は数えきれない。それに、クルマにも乗っかってくるので、ボンネットや屋根は傷だらけ。板金修理に40万円もかかった」  傍から見れば、サルのいたずら程度に思えても、経済的ダメージは大きい。飲食店や旅館となれば、損害はさらに大きくなる。別の飲食店経営者は、こう溜め息をついた。 「サルが侵入した飲食店は、食品衛生法で消毒を義務づけられている。作業でその日の売り上げは飛ぶし、消毒費用もバカにならない。露天風呂に大便をされた旅館は、湯を全部入れ替え、消毒したりで、その間、風呂は利用できないので大損害。最近、クマのニュースばかりだけど、サルのほうがよっぽど厄介だよ」  さらに“知恵のあるサル”ならではの被害を受けることもある。土産物店の経営者が話す。 「サルに侵入された中華料理店の店主が、棒を振り回して追い払ったら、翌日、同じサルが店内の至るところに糞尿をブチまけて復讐していったんです。そのせいか不明ですが、ほどなく閉店しました」
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かつて「野猿公園」で餌付けされていた猿の子孫たちか
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