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「餃子の王将」が関東に積極進出する決意表明。中華そばをいまだに「420円」で提供する日高屋の牙城を崩せるか

 関西の店舗数が多い中華料理店チェーン「餃子の王将」が、関東エリアに出店攻勢をかけ店舗数を大幅に増やす方針を発表。出店エリアが関東に集中する「熱烈中華食堂 日高屋」との“全面戦争”が勃発するとして注目されている。ともに低価格をウリとする中華料理チェーンだが、その勝敗を大きく左右するのが料理のクオリティとコスパだろう。  今回は、両チェーンを比較すべく、どちらの店舗にも足を運び、ラーメン、餃子、チャーハンというオーソドックスなメニューを注文。味・量・コスパの3点を軸に検証してみた。
餃子の王将

餃子の王将

日高屋に“殴り込み”をかける餃子の王将

日高屋

日高屋

 国内に455店舗(2025年2月末/「焼鳥日高」などを含む)を展開する日高屋は、店舗を関東圏に集中させている。同年10月には26年4月に新潟県の1号店を出店すると発表。関東地方以外への出店としては同社初となり、今後は徐々に地方への出店を増やしていく可能性はあるものの、現状では「関東のチェーン」といえる。  駅前など好立地な場所の店舗が多いことも特徴で、神田正会長も公言しているように、費用をかけた綿密な調査に基づき出店場所を選定するマクドナルドや吉野家など大手外食チェーンの店舗近隣に出店することで、調査の手間を省いて効率的に「客が集まる場所」を選定。コバンザメ戦略とも呼ばれている。メニュー構成としては低価格でシンプルな味付けの料理がメインとなっている。  そんな関東を牙城とする日高屋に“殴り込み”をかけるかたちになるのが「餃子の王将」だ。関西発祥の餃子の王将は全国に726店舗(25年3月末現在)を展開しているが、その半数近くが関西に集中。関東1都6県に限定すると190店舗であり、日高屋の2分の1以下。関東在住の人のなかには「近くに日高屋はあるけど、餃子の王将はない」と感じる人も少なくないかもしれない。  ちなみに日高屋の1号店開業は2002年(創業者の神田会長が「来々軒」を開業したのは1973年)、餃子の王将は1967年となっており、現行チェーンの歴史としては餃子の王将のほうが長いということになる。

王将のおすすめは日によって違う

餃子の王将

王将の定番3品。計1804円

 まず、平日の16時頃に東京都内の餃子の王将を訪れると、カウンター席に通され、店員が水の入ったコップを置き、「本日のおすすめはチャーハンとなっております」と伝えてくれた。そこで「値引きがあるのか」「いつもと何か違うのか」と尋ねたところ、「特に値引きや、いつもと違うところはありません」「日替わりでおすすめをお伝えさせていただくようにおります」とのことであった。  注文は最近増えているタッチパネル端末方式やスマートフォンでQRを読み込むセルフオーダー方式ではなく、テーブルに備え付けのメニュー表を見て、店員を呼んで口頭で注文を伝えるという形態。「炒飯」(693円/税込、以下同)、ラーメン類のなかではもっとも低価格の「忘れられない中華そば」(748円)、「餃子」(363円)を注文した。ちなみにメニュー表には英語版と中国語版のメニューをスマホに表示させるためのQRコードが書かれており、インバウンド対策にもしっかり注力している様子がうかがえた。
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看板メニューの餃子はさすがの仕上がり
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飲食チェーンや学習塾、小売り企業を経てIT企業でシステム開発業務に従事。現在はフリーのライターとして主に企業・ITなどのジャンルに関する取材・記事執筆を行っている。
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